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GS突破のドイツは「熟成としたたかさを感じる」戦いぶり。敵将は判定に激怒もギュンドアンは「プレミアなら笑われる」【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2024年06月22日

ハンガリー指揮官は「今日の審判はひどかった」

 ハンガリーのマルコ・ロッシ監督は試合後の記者会見で、「私はこれまで審判の判定に文句を言ったことはないが、今日の審判はひどかったのではないか。ドイツはそれがなくても優勝候補のチームで、審判の助けをなくても我々に勝つこともできたはずだ」と怒り心頭だった。

 一方、ギュンドアンは「もちろんボールが僕の近くにこぼれて、シュートが相手DFに当たって入ったという状況は幸運でもあった」とこのシーンを振り返りながら、次のように冷静に言及した。

「かなり大声で判定を批判していたのに少し驚かされた。テレビ映像だとどういうふうに見られたかわからないけど、僕は7年間プレミアリーグでプレーした。もしあのシーンで笛を吹かれるようなことがあったら、たぶん笑われると思うんだ。審判が影響されずにファウルを取らなくてよかった」

 またドイツ代表のFWニクラス・フュルクルクはハンガリーメディアから話を振られると、「あれは正規のゴールだよ」といってスマホを取り出して、報道陣に写真を見せた。フュルクルクがペナルティエリア内でオルバンに両手で押されて倒された瞬間の写真だった。

「このシーンがファウルではなかったんだから、あれだってファウルではないだろう? イルカイは最も大きな選手でも、最も力が強い選手でもない。普通の競り合いだ」
 
 67分にギュンドアンは左SBマキシミリアン・ミッテルシュテットからのパスを柔らかいタッチのシュートでゴールに流し込み、文句なしでドイツ代表を勝利へと導いた。

 この日124本のパスを味方に通し、EURO2012におけるシャビの127回に次ぐ歴代2位となる記録を残したクロースは、「ここからすべての試合で勝利を収められるかというとわからない。相手に先にリードを許す試合だって出てくる」と警戒心を緩めていない。

 準備された狙いが随所にみられる試合運びとマッチプランだけに依存しない柔軟さに、不安定な戦績に終わったワールドカップを含む直近3大会との違いが確かにある。チームとしての熟成としたたかさを感じさせる。果たしてどこまで勝ち残れるだろうか。

文●中野吉之伴

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