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またも得意のゾーンから今季4点目! 東北ダービーを制した仙台で急成長を遂げる相良竜之介

カテゴリ:Jリーグ

小林健志

2024年04月14日

ボールを落ち着かせる工夫も

 スタッフ陣の指導の成果、結果が出ていることもあって「点を取り始めて間違いなく昨年より自信がありますし、サッカーはメンタルのスポーツなので、メンタルがプレーに出ていると思います」と、メンタルの波がなくなり落ち着いてプレーできているのも大きい。

 そして森山監督が求めるハードワーク、球際に強く行く守備という部分にも順応している。「あれはみんなやっていますし、僕だけじゃなくてチームとしてやれているのが結果につながっているので、続けていきたいですね」とポジティブに捉えている。

 この日はただ球際に強いだけでなく、相手を引きつけたあと、少し下がってプレーのスピードを落としてから横パスを出すなど、ボールを落ち着かせる工夫もあった。

「全部が全部、行くと相手も楽だと思うので、ボールを持つ時間も大事だとハーフタイムを含めてしゃべっていたので、そこがうまく実行できました」と、どこでボールを保持して、どこで強度を高くプレーするかの判断もうまくできている。
 
 この日は昨季ポジション争いをしてきた氣田の前でゴールを決められたのも嬉しかったようで「同じポジションでお互い、いろんなことを話して、仲も良かったです。(氣田)亮真君の前で決められたのは嬉しいですが、山形相手に決められたのが嬉しいです」と語る。

「(氣田は)やっぱりうまいですし、違いを見せていました。逆サイドから良い選手だなと思いながら見ていました」と氣田へのリスペクトは変わらない。山形の氣田は相良のプレーについて「素晴らしいパフォーマンスだったと思いますし、先に決められて自分もゴールを決めたい思いはありましたが、彼が素晴らしかったと思います」と、相良の成長を認めつつ、ゴールを決められず敗れた悔しさをにじませた。6月のNDソフトスタジアム山形の対戦でも2人の対決が注目だ。

 こうした素晴らしいライバルを持ち、急成長を遂げて充実の時を迎えた相良。今季さらなる成長が非常に楽しみだ。

取材・文●小林健志(フリーライター)

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