• トップ
  • ニュース一覧
  • 「さあオランダに戻ろうかって時に…」フィテッセで上り調子だった太田宏介はなぜJリーグ復帰? 豪州での超過酷な経験も

「さあオランダに戻ろうかって時に…」フィテッセで上り調子だった太田宏介はなぜJリーグ復帰? 豪州での超過酷な経験も

カテゴリ:Jリーグ

有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

2024年01月10日

「1回出たら戻れなくなったり、戻るとしたら2週間隔離みたいな」

コロナ禍での海外生活。通常以上に困難の連続だった。(C)Getty Images

画像を見る

 一般的に、ステップアップや日本代表でのキャリアを考えれば、欧州でのプレー継続がベターだったかもしれない。だが、当時の太田にとっては間違いなく、ベストの決断だった。

「今となっては、やっぱりもう少し長くいたほうが、そこからステップアップだったり、色んな近隣の国含めて行けたかなと思うんですけど、あの時に自分の感覚で決めたので、それに対しては今でも自信を持っています。ただ、1年だけで帰ってきたので、いずれもう1回、英語圏の国に行きたいなと思って、オーストラリアに行きました」

 Jリーグに戻った太田は、FC東京から名古屋グランパスへの移籍を経て、2020年冬にオーストラリアのパース・グローリーへ。再び世界へ飛び出した。

 パースはオーストラリア大陸の南西部に位置し、地理的に他のクラブと離れているうえ、コロナが猛威を振るっていたため、通常の海外挑戦以上に過酷な環境だったようだ。
 
「僕のチームだけ離れていて、他は全部東のほうなので移動が過酷でした。飛行機の移動だけで5、6時間あるし、時期によっては時差も2、3時間ありますし。だから、試合前日は練習する時間がないので、移動だけでした。

 それにオーストラリアは、コロナに対して特に厳しかったです。州によってルールが違うんですけど、パースから1回出たら戻れなくなったり、戻るとしたら2週間隔離みたいな。結構それに振り回されましたけど、家族との時間を多く作れて、Jリーグよりもプレッシャーがなくて、本当に最後、サッカーはもちろんだけど、家族との生活を優先した移籍でした」

 日本とは季節が真逆の南半球で2シーズンを戦った太田は、2022年夏に生まれ故郷である町田に帰還。異国で培った経験もフルに発揮し、クラブ史上初のJ1昇格という有終の美を飾ったのだった。

取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

【バイタルエリアの仕事人】vol.35 太田宏介|「理想よりも現実」黒田ゼルビア躍進の背景に美徳度外視のリスク回避。気になるセカンドキャリアは…

【PHOTO】編集部が厳選! ゲームを彩るJクラブ”美女チアリーダー”を一挙紹介!
【関連記事】
選手名鑑で漢字を覚えた太田宏介が「強烈に憧れた」選手は?「輝いて見えた」のは空港職員!36歳の今も異空間にワクワク
【バイタルエリアの仕事人】vol.35 太田宏介|「この人やばい」長友佑都という名の大きな壁。横浜FC入団会見で発覚!まさかの事実も
【バイタルエリアの仕事人】vol.35 太田宏介|「この人やばい」長友佑都という名の大きな壁。横浜FC入団会見で発覚!まさかの事実も
「いつも家の前に怖い人が来る」太田宏介が壮絶な過去を告白。中学時代に決意「1日でも早くここを出よう」
18年間も「キャリアを伸ばせた要因」を聞いてグッと来る。太田宏介に特別な感情を抱く理由【コラム】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト いざアジア王者へ!
    5月10日発売
    悲願のACL初制覇へ
    横浜F・マリノス
    充実企画で
    強さの秘密を徹底解剖
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ