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【FC東京】リオ五輪本大会まで半年のタイミングで室屋がプロ入りを決めた訳。「自分にプレッシャーをかけた状態が一番成長できる」

カテゴリ:Jリーグ

小田智史(サッカーダイジェスト)

2016年02月09日

「試合に出られるなら、右でも左でもどこでもやるつもりです」

明治大では1年時からレギュラーを張ってきた。「攻守での1対1は自分のストロングポイント。ドリブルや裏への飛び出しといった、ゴールに絡むプレーを見てほしい」と意気込みを語った。 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 栗田監督も室屋の成長を見て、教え子の決断を尊重することを決めたと語る。
 
「最終予選では1対1、集中力の持続、攻撃におけるスピードの面で非常に良かったし、プロのレベルに達してきたと思います。逆に彼(の才能)をこれ以上伸ばすとなると、大学サッカーよりもプロの世界にステップアップさせて、リオ五輪に行くべきなんじゃないかな、と。我々は日本サッカー界のためにやっているし、選手個人の将来のために一番いい決断をするのがチームの務めでもある。このタイミングがベストだと判断しました」
 
「プロとしてようやくスタートラインに立った」と話す室屋を待ち受けているのは、厳しい競争だ。FC東京には徳永悠平、駒野友一ら日本代表クラスのSBがいる。立石敬之GMからも「プロの世界だから、試合に出られる保証はない」と言われたという。だが、それと同時に「自分次第ですべてが変わる。自分を信じてやれ」とエールももらった。これまで自分の決断を信じてきた室屋に、一片の迷いもない。
 
「これまで青森山田高に行く時も、明治大に行く時も、自分の直感を信じて進路を決めてきました。自分のモットーというか。(昨年)特別指定選手になった際、FC東京に加入することを決めていましたし、ベンチにも入れない悔しさがあったので、戻ってきて絶対にポジションを奪うんだ、と。徳永選手や駒野選手と素晴らしい選手から多くを学んで、試合に出られるなら右でも左でもどこでもやるつもりです」
 
 室屋にとって、今回のJリーグ入りはあくまで「序章」だ。リオ五輪出場、A代表入り、海外移籍――。快く送り出してくれた大学への恩返しを実現するためには、プレー精度の向上や守備のポジショニングなど克服すべき課題はある。それでも、なにかを成し遂げる、成功を願って両親から「成(せい)」の名を授かった若武者は、新たな世界でも物怖じせずに目標に向かって邁進して行くに違いない。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
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