伊東が健在なら「右サイドの2番手」
トルコという欧州の強国相手に、多彩な仕掛けやお膳立てができることを改めて証明した久保。自身の得点こそなかったが、アタッカーとして確かな進化も感じさせた。
その反面、本人が強くこだわる右サイドで出られないというジレンマを強く感じた試合でもあったのではないか。
ご存じの通り、日本の右には、この日もPKで勝負を決めたスピードスター伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)がいる。ドイツ戦ではスタートから出て縦横無尽に走り回り、相手守備陣をズタズタに引き裂いたし、トルコ戦も一瞬の飛び出しからPKをゲット。凄まじい推進力と破壊力を見せ続けているのだ。
指揮官にとってみれば、左の三笘薫(ブライトン)以上に重要なピースとなっているであろう伊東をスタメンから外すという選択肢はない。リーグレベルで言えば、フランスよりも格上のスペインで活躍する久保はもっと重用されていい人材なのだろうが、伊東の存在でどうしても序列が下がってしまうのだ。
その反面、本人が強くこだわる右サイドで出られないというジレンマを強く感じた試合でもあったのではないか。
ご存じの通り、日本の右には、この日もPKで勝負を決めたスピードスター伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)がいる。ドイツ戦ではスタートから出て縦横無尽に走り回り、相手守備陣をズタズタに引き裂いたし、トルコ戦も一瞬の飛び出しからPKをゲット。凄まじい推進力と破壊力を見せ続けているのだ。
指揮官にとってみれば、左の三笘薫(ブライトン)以上に重要なピースとなっているであろう伊東をスタメンから外すという選択肢はない。リーグレベルで言えば、フランスよりも格上のスペインで活躍する久保はもっと重用されていい人材なのだろうが、伊東の存在でどうしても序列が下がってしまうのだ。
伊東が好調を維持している間は「右サイドの2番手」という立ち位置が続きそうだし、トップ下においても鎌田大地(ラツィオ)という高い壁が君臨する。分厚い選手層を築ける日本代表にとってはプラスだが、彼らの牙城を崩さなければならない久保にしてみれば難題以外の何物でもない。
いろいろと思うところもあるだろうが、当面は「ソシエダで右、代表でトップ下」という異なるポジションを臨機応変にこなしていくことが肝要だ。アルベルト・ザッケローニ監督時代の香川真司(C大阪)も「クラブでセカンドトップ、代表で左」という変則的な役割を託され、代表に来るたびに苦しんでいた。両方で輝くのは極めて難しいテーマだが、久保はそこに挑んでいくしかないだろう。
「(今の代表は)いろんな人が点を取って、いろんな人がアシストして、いろんな人が攻撃に絡んで、前線もすごくレベルが上がっていると思います。あとは自チームでそれを続けられればいい」と目を輝かせた久保。熾烈なサバイバルを制し、真の代表エースに近づいていくためにも、まずはソシエダで高いパフォーマンスを維持することに集中してほしいものである。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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