「やっぱり、点が取れないのが一番大きい」
ハイテンションで臨んだ一戦で、昌平は立ち上がりから主導権を握る。開始7分にCKの流れから、左SB田尻優海(3年)が先制点を奪うなど、最高の入りでゲームを優勢に進めた。
しかし、リードを奪ってからは押される展開となり、強度の高い相手のプレスに苦戦。前半の中盤以降は自陣で耐える時間帯が続き、前半の終了間際に同点に追い付かれた。
リードを守り切れなかった展開は、昨冬の選手権と同じ。その時は後半の立ち上がりに失点を喫し、1−2で敗れている。同じ轍を踏むわけにはいかない。
後半はもう一度ギアを入れ直し、技術力だけではなく、強度の高いプレーで怯まずに立ち向かった。前半からハイペースで戦った影響で、疲労の色はいつも以上に濃かったが、一人ひとりが与えられたタスクを全う。交代策を講じながら、インテンシティを担保し、何度も相手ゴールに迫った。
後半11分からピッチに入った長準喜の実弟・MF長璃喜(1年)が、同30分に決勝点を奪い、リベンジを果たして3試合ぶりに勝利を掴んだ。
しかし、リードを奪ってからは押される展開となり、強度の高い相手のプレスに苦戦。前半の中盤以降は自陣で耐える時間帯が続き、前半の終了間際に同点に追い付かれた。
リードを守り切れなかった展開は、昨冬の選手権と同じ。その時は後半の立ち上がりに失点を喫し、1−2で敗れている。同じ轍を踏むわけにはいかない。
後半はもう一度ギアを入れ直し、技術力だけではなく、強度の高いプレーで怯まずに立ち向かった。前半からハイペースで戦った影響で、疲労の色はいつも以上に濃かったが、一人ひとりが与えられたタスクを全う。交代策を講じながら、インテンシティを担保し、何度も相手ゴールに迫った。
後半11分からピッチに入った長準喜の実弟・MF長璃喜(1年)が、同30分に決勝点を奪い、リベンジを果たして3試合ぶりに勝利を掴んだ。
今季からプレミアリーグに昇格したが、前半戦は洗礼を浴びた。主導権を握りながら勝ち切れない試合が散見。自慢のパスワークで相手の守備陣を崩しながらも、ここまでゴール数はリーグワースト3位タイの数字に留まり、決定力不足が勝点を伸ばせない要因になっていた。藤島監督は言う。
「やっぱり、点が取れないのが一番大きい。(プレミアリーグ勢は)最後の局面が粘り強い。本当にそれはすごく感じる。相手の攻撃では、巧さや力強さがあるチームは(昨季まで戦っていた)プリンスリーグ関東でも体験していたけど、 プレミアは守備面で違いがある。最後の局面で粘り強く戦ってくるし、人を追いかけるスピードも違う。あとは(プリンス以上に)かなり分析されていると思う」
強度の違いに手を焼き、ボールを支配してもゴールが奪えない展開が多かった。
迎えた前橋育英戦は相手の強度に負けず、90分間ハイインテンシティで戦い抜けた。逆に言えば、いつも以上にスイッチが入れば、これだけのゲームができるという証でもある。前橋育英戦は昨季の借りを返したいという想いでモチベーションがいつも以上に高かったが、この状態を常に作れるようになれば、どんな相手に対しても勝点を重ねられるのは間違いない。
失いかけていた自信を取り戻せた点も含め、この勝利は今後につながる。オフを利用して観戦に訪れていた津久井も後輩たちの奮戦ぶりに目を細めていたように、半年前のような頼りなさはもうない。
目ざすは初の日本一。冬の選手権に向け、昌平が蘇るきっかけはこの前橋育英戦なのかもしれない。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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「やっぱり、点が取れないのが一番大きい。(プレミアリーグ勢は)最後の局面が粘り強い。本当にそれはすごく感じる。相手の攻撃では、巧さや力強さがあるチームは(昨季まで戦っていた)プリンスリーグ関東でも体験していたけど、 プレミアは守備面で違いがある。最後の局面で粘り強く戦ってくるし、人を追いかけるスピードも違う。あとは(プリンス以上に)かなり分析されていると思う」
強度の違いに手を焼き、ボールを支配してもゴールが奪えない展開が多かった。
迎えた前橋育英戦は相手の強度に負けず、90分間ハイインテンシティで戦い抜けた。逆に言えば、いつも以上にスイッチが入れば、これだけのゲームができるという証でもある。前橋育英戦は昨季の借りを返したいという想いでモチベーションがいつも以上に高かったが、この状態を常に作れるようになれば、どんな相手に対しても勝点を重ねられるのは間違いない。
失いかけていた自信を取り戻せた点も含め、この勝利は今後につながる。オフを利用して観戦に訪れていた津久井も後輩たちの奮戦ぶりに目を細めていたように、半年前のような頼りなさはもうない。
目ざすは初の日本一。冬の選手権に向け、昌平が蘇るきっかけはこの前橋育英戦なのかもしれない。
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