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「始まるのも早かったし、終わるのも遅かった(笑)。でも…」遠藤航が異例の1年を振り返る。大一番では頭脳プレーも【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中野吉之伴

2023年06月12日

「来季はもっと上を目ざせるチームになっていかないと」

キャプテンもすっかり板に付いた。力強くチームを牽引する。(C)Getty Images

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 試合前に見せた《頭脳プレー》もあった。両チームのキャプテンは主審のもとで《ボール》か《サイド》を選ぶ。遠藤はこの時、ピッチサイドを変えていたのだが、その理由はなかなかに興味深いものだった。

「コーチが言っていたというのもありますし、自分も確かにありかなと。後半に相手にホーム側へ攻められるよりは、逆に前半のうちに相手サポーターを背に戦ったほうがいいんじゃないかなっていうのが感覚的にあった。相手のホームでの流れを断ち切るっていう意味でも」

 それだけが要因ではないだろうが、前半にあれだけ押し込まれた展開から、後半はシュツットガルトが明瞭に試合をコントロールできるようになったのだから、少なからずの効能はあったはずだ。

 無事に一部残留を果たしたシュツットガルトだが、それにしても今季は冬にカタールでワールドカップもあり、中断期も長く、例年とは相当に違うスケジュールでの戦いだった。遠藤はクラブに代表にとフル稼働。今季だけではない。昨季は開幕前に東京五輪もあった。
 
 過重労働でつぶれてしまうのではないかと心配された声もあったが、遠藤の頑丈さは常人のそれではないのかもしれない。「心身のケアはプロフェッショナルそのものだ」とチームスタッフが話してくれたこともある。

「まあ、長いシーズンですね。始まるのも早かったし、終わるのも遅かった(苦笑)。でも、ワールドカップも含めて充実したシーズンだったかなと個人的には思います。このチームはとにかく残留することが目標だったんで、それを達成できて良かった。

 これで満足せずに、来シーズンに向けては、もっと上を目ざせるチームになっていかなきゃいけないっていうふうには思ってるんで。そこらへんは考えつつ、まずはちょっと休んで、代表のほうに気持ちを切り替えてやりたいと思います」

 試合を重ねるごとに、経験を積み重ねるごとに、30歳のタフネスはプレーのバリエーションを増やし、そして選手としてのクオリティを高めている。成長は止まらない。

取材・文●中野吉之伴

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