韓国テレビ局『MBC』によると、報道陣に配布されたのは２枚の文書で、「天野純の移籍に関する報告」「天野純の会見内容に対する事実確認」と題されていたという。

　蔚山側は天野との間に契約延長交渉があったことを時系列で紹介。昨年７月から代理人レベルでの話し合いを始め、10月下旬には２度に渡って天野自身がホン・ミョンボ監督やコーチングスタッフと直接面談したとし、その場で天野から「残留する気持ちに変わりはない」との返答を得たようだ。

　クラブはその回答を受けて、保有元である横浜にレンタル延長の提案書を送付。11月４日には天野に合意内容に基づいて個人契約書を渡し、「年俸も条件も合意していた」と主張する。つまりは天野が発した「本気で向き合ってくれている感じがしなかった」や「正式オファーがなかった」との言葉に対して、具体的な日時や内容とともに反対意見を示したのだ。

　そしてホン・ミョンボ監督もあらためて、天野への想いを口にした。

「我々に対していろんな意見があるようだが、私自身の考えに変わりはない。天野を個人攻撃するつもりなどなかった。私は５年間、日本でプレーし、今でも敬愛する指導者のひとりは日本人だ。天野にとって私も尊敬に値する監督でありたかったが、結果的にそうはならなかった。繰り返すが、彼への個人攻撃などは意図していない」
 

　はたして真相はどこにあるのか。先日、Ｋリーグ１部の今季日程が発表され、覇権を争う“現代ダービー”はなんと開幕戦（２月25日）で実現することとなった。もともとライバル関係がバチバチなところに、今回の騒動で火に油が注がれた感があり、いきなりの大一番はすでに途轍もない注目を集めている。

　韓国メディアはさっそく“天野ダービー”と煽っており、天野と入れ替わるように浦和レッズから蔚山に移籍した元日本代表MF、江坂任との中盤対決も話題を集めそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】Kリーグ選抜に選出された天野純がトッテナムから奪った圧巻FK弾！

【PHOTO】韓国女子代表が誇るビーナス、イ・ミナの可憐な厳選フォトをチェック！

【動画】全北現代の公式インタビューで“移籍の経緯”を明かす天野純