G大阪相手に16年ぶりのクリーンシート達成。思い出の万博で優勝を引き寄せる。
試合前、あるデータが守備陣の耳に入った。1999年4月の対戦以降、G大阪戦で無失点に抑えた試合はない、というもの。21世紀に入って一度もクリーンシートを達成していない事実に闘争心を掻き立てられ、「絶対にゼロで抑えよう!」と一致団結したという。結果、見事に目標を実現し、リーグ戦では2001年11月以来10試合勝利なし(3分7敗)だった万博の地で、14年ぶりに勝点3をもぎ取った。
また、大阪府茨木市出身の林にとって、今回の一戦は凱旋試合だった。万博記念競技場からほど近い茨木小に通っていた時代には、頻繁にスタジアムで試合観戦をしていただけに想いにふけったという。
「子どもの頃(小学生)にタイムスリップしたような感じで、『スタンドのあのあたりで試合を見ていたな』と思ったり、このスタジアムにワクワクして来ていたのを思い出した。その地でプレーできるのは自分にとって特別なことで、感慨深いものがある。来年から万博でできなくなるのは少し寂しい(編集部注/来季からG大阪のホームゲームは「市立吹田サッカースタジアム」で行なう)」
鬼門の万博を攻略し、第2ステージ優勝もほぼ手中に収めた。それでも、林を含めた選手たちには「チャンピオンシップに勝たなければ意味がない」という意識が刷り込まれており、彼らに慢心という二文字はない。心身ともに充実する今の林なら、最終節の湘南戦、そして来たるチャンピオンシップでも、ゴールを守るために死力を尽くしてくれるはずだ。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
また、大阪府茨木市出身の林にとって、今回の一戦は凱旋試合だった。万博記念競技場からほど近い茨木小に通っていた時代には、頻繁にスタジアムで試合観戦をしていただけに想いにふけったという。
「子どもの頃(小学生)にタイムスリップしたような感じで、『スタンドのあのあたりで試合を見ていたな』と思ったり、このスタジアムにワクワクして来ていたのを思い出した。その地でプレーできるのは自分にとって特別なことで、感慨深いものがある。来年から万博でできなくなるのは少し寂しい(編集部注/来季からG大阪のホームゲームは「市立吹田サッカースタジアム」で行なう)」
鬼門の万博を攻略し、第2ステージ優勝もほぼ手中に収めた。それでも、林を含めた選手たちには「チャンピオンシップに勝たなければ意味がない」という意識が刷り込まれており、彼らに慢心という二文字はない。心身ともに充実する今の林なら、最終節の湘南戦、そして来たるチャンピオンシップでも、ゴールを守るために死力を尽くしてくれるはずだ。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)