ウイングバックは左は経験値を鑑みて長友佑都。後半のどこかのタイミングで切り札の三笘薫とバトンタッチする形が、この試合でも見られるだろう。
右は「試合に出られるところまで回復した」と話す酒井を無理をさせられる状態ではないはずで、スペイン戦同様に伊東純也の先発を予想。
難しいの久保の欠場が濃厚なシャドー。3試合連続で先発している鎌田を考えつつ、勢いを買えば堂安律、献身的な守備を優先すれば南野拓実という選択肢がある。もしくは右ウイングバックに酒井を入れた場合、伊東をシャドーで起用するか。
CFは前からのプレッシング役として前田大然がファーストチョイスに映る。
シャドーは堂安か?南野か?
長友は前日会見で「僕は2008年から日本代表でプレーさせてもらってますが、今のチームはその中では間違いなく歴代最強だと、自信を持って誇りを持って言えます。クロアチアを破って新しい景色を見たい。そしてまた、大きな声でブラボーと叫びたいと思います」と力強く言い切った。
キャプテンの吉田は「ベスト16を破るために、色んなものを犠牲にして毎日やってきた。僕だけじゃなく、すべての選手が色んな想いを持ってここに来ていると思いますが、日本のサッカーがもうひとつ上に行くためにはコンスタントに予選突破するチームにならなくちゃいけない。今回、初めて2大会連続でベスト16にいった。でも、ここで満足せずにやっぱり、新しい1ページを刻みたい」と意気込む。
日本初のベスト8進出へ最大のチャンスが訪れたと言えるのだろう。ドイツ、スペインを下したように、粘り強い守備から、勝負どころで一気呵成に攻める“勝利の方程式”を示し、新たな歴史を刻みたい。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト特派)