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【G大阪】川崎戦で岩下敬輔とパトリックが一触即発。「小競り合いの真相」を当事者の岩下が語る

カテゴリ:Jリーグ

2015年10月04日

岩下が激昂したのは、むしろチームの今後を思ってこそ。

長谷川監督はハーフタイムに「寄せが甘い」「もっと戦う姿勢を見せろ!」と指示するも、後半に3失点。長谷川体制下の公式戦で最多5失点を喫した。写真:徳原隆元

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 もっとも、ふたりともプロである。ハーフタイムの間に事態は収拾した。
 
「しっかり話をして、後半は(パトリックが守備の役割を)やってくれていた」(岩下)
 
 サッカーでよくある場面と言ってしまえばそれまでだが、今後の日程を鑑みれば、岩下の行動にも頷ける。

 川崎戦から中2日でナビスコカップ準決勝第1戦の新潟戦(10月7日、第2戦は同11日)が待っており、その間は代表組4人(宇佐美貴史、丹羽大輝、米倉恒貴、東口順昭)が不在。さらにその後、14節の浦和戦(同17日)、ACL準決勝第2戦・広州恒大戦(同21日)と、過密日程のなかでタイトルの行方を占う重要な試合が続くのだ。
 
 小さなミスでも致命傷になりかねない。その意味で、問題点はすぐ解消すべきであり、守備のタスクをサボったパトリックに対して岩下が激昂したのは、むしろチームの今後を思ってこそであった。
 
「(パトリックが)ゴールを決めてくれて助かっているからこそ、やっぱりそこ(守備)はやってほしい部分。(CKからの)ゴールも彼の高さを活かすため、僕らが潰れ役をやって、やっと追い付いた。それはチームとして狙いを持ってやっているわけだから、守備の部分も約束事としてやってほしいと思っている」
 
 岩下が繰り返した言葉は“約束事”。昨季の三冠を支えたのは堅守であり、緻密かつ堅牢な守備組織があってこその偉業達成だった。ここにきてその土台が揺らいだだけに、岩下が間髪を容れずに“約束事”を確認させたのは当然と言える。
 
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