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【喜熨斗勝史の欧州戦記|第17回】ワールドカップ前最後の活動に向けた代表コーチの仕事とは? 選手層を厚くするうえで大きい“本気の公式戦”

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2022年08月31日

急に立場が悪くなった選手にはピッチ内外で何かある

セルビア共和国大使館に招かれた喜熨斗コーチ(写真右)。日本との友好関係樹立は140周年だという。

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 シーズンごとにチームを取り巻く環境が変わるのは当たり前。ただ急に立場が悪くなった選手にはピッチ内外で何かあります。そういう時は本人にすぐさま連絡して、状況を確認するように努めています。そしてミスター(ドラガン・ストイコビッチ監督)らコーチングスタッフで共有しています。

 こうした選手個々の状況確認をするのは代表コーチとしての仕事ですし、また9月にはネーションズリーグが再開されます(セルビア代表は24日にスウェーデンと、27日にノルウェーと対戦)。

 すでにミスターとも連絡を取り合い、9月の代表合宿の練習メニューやスケジュールは完成。初戦のスウェーデン戦へ良いコンディションに臨むためのプランも用意しているのですが、選手たちの出場時間によって疲労回復メニューなど微調整は必要になります。

 同時期にアメリカとエクアドルと親善試合を行なう日本代表はカタール・ワールドカップ仕様の26人を選出する方針のようですが、我々が戦うネーションズリーグは公式戦。勝たなければいけませんし、現状のベストメンバーを選ばなければいけません。細心のアプローチが我々スタッフには求められています。
 
 そしてワールドカップ前最後の代表活動とはいえ、9月の招集メンバーがイコール、ワールドカップメンバーではありません。最終的な絞り込みはネーションズリーグ後。もちろんネーションズリーグとワールドカップを完全に切り離すわけではなく、ワールドカップでどれだけ戦力層を厚くできるかを計る上でも本気モードの公式戦が行なえるのは大きいです。近日中に離日しますが、セルビア代表の面々と再会するのが待ち遠しいです。

 最後に、私個人の日本滞在時の活動を報告したいと思います。7月中旬にはセルビア共和国大使館にお招きされ、コヴァチュ大使と2時間30分ほどお話させていただきました。今年で両国の友好関係樹立140周年。両国の文化や教育方針など多岐の議題に触れました。セルビアにとってスポーツというのは大事な文化であり、互いに深い話ができたのは有意義な時間になりました。
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