猶本からは背水の陣を敷いたような気合いを感じた
その後もロングボールを前線へ早めに入れられるシーンもあった。これまでとは違う対戦相手の姿勢を読み取ることはできた。それを全員で共有すればスコアにつながることもなかったのではないだろうか。8分、コーナーキックからスー・シンユンにきれいなヘディングシュートを決められたが、それも、日本のミスパスやクリアミスなどが重なって与えたセットプレーだった。
さらに言えば、そこまでに、日本にもゴールチャンスは生まれていたし、立て直すきっかけもあった。出会い頭の一発ではないし、圧倒的な個に奪われたものでも、前向きなチャレンジが裏目に出てのものでもない。そんな失点だから、残念だった。
今回のメンバーには、WEリーグでプレーしている選手が多い。ここで活躍すれば、試合を見ている人に「この選手がWEリーグでプレーしているんだ。じゃあ、見に行ってみようか」と足を運んでもらえる可能性が生まれる。また、個々の選手自身の代表キャリアでも、ラージグループの外殻付近から中心へ近づくために、貴重な機会だ。
さらに言えば、そこまでに、日本にもゴールチャンスは生まれていたし、立て直すきっかけもあった。出会い頭の一発ではないし、圧倒的な個に奪われたものでも、前向きなチャレンジが裏目に出てのものでもない。そんな失点だから、残念だった。
今回のメンバーには、WEリーグでプレーしている選手が多い。ここで活躍すれば、試合を見ている人に「この選手がWEリーグでプレーしているんだ。じゃあ、見に行ってみようか」と足を運んでもらえる可能性が生まれる。また、個々の選手自身の代表キャリアでも、ラージグループの外殻付近から中心へ近づくために、貴重な機会だ。
この日、テレビ中継でプレイヤーズ解説を担当した岩清水梓(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)は、2006年、急遽先発したアメリカ女子代表との親善試合で輝きを放ち、レギュラーポジション奪取へ名乗りをあげた。見ている者にも「ここから代表での活躍が始まるんだな」という始まりを予感させた。5年後、岩清水は、主力メンバーとして女子ワールドカップで優勝する。
この台湾戦で、そこまで強烈なインパクトを残したニューフェイスがいただろうか。むしろ、背水の陣を敷いたような気合いは、第1戦の前半途中で交代し、この日、再び先発した猶本光から感じた。
来年行なわれる、女子ワールドカップ 2023、その先にあるパリ・オリンピックでのメンバー入りを目ざすチャレンジャーなら、ギラギラするほどの貪欲さ、迸るようなパッションがほしい。
取材・文●西森彰(フリーライター)
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来年行なわれる、女子ワールドカップ 2023、その先にあるパリ・オリンピックでのメンバー入りを目ざすチャレンジャーなら、ギラギラするほどの貪欲さ、迸るようなパッションがほしい。
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