「絶対に呼びたい」というインパクトに欠けた?
鹿島勢でE-1候補と見られる人材は他にもいた。それは、樋口雄太、三竿健斗、常本佳吾あたりと目される。特に樋口は今季、鳥栖から移籍してきてすぐさまボランチの軸を担うようになるなど、躍進が目覚ましかった分、期待も大きかった。プレースキックの正確さという武器もあり、E-1でぜひ試してほしいという声も関係者の間で高まっていた。
けれども、6月以降、ベンチスタートが増え、開幕当初の迫力や勢いにやや陰りが見られるようになってきた。加えて、プレースキッカーという点では今回、野津田岳人、森島司(ともに広島)、杉岡大暉(湘南)が名を連ねた。野津田と森島は森保監督の広島時代の秘蔵っ子であり、杉岡も2019年までは「長友佑都(FC東京)の後継者候補筆頭」と言われたレフティ。「彼らがいれば今回は十分」という判断になったのだろう。
三竿にしても、ボランチと最終ラインを両方担えるユーティリティ性は魅力だが、これまで森保ジャパンに呼ばれた谷口彰悟(川崎)や中谷進之介(名古屋)、畠中槙之輔(横浜)らをしのぐストロングポイントが見えにくい。このため、選外となったと推察される。
常本にしても攻撃センスは抜群だが、守備面がやや見劣りする嫌いがある。今回抜擢された小池龍太(横浜)のほうが攻守両面での献身性が高く評価されたのだろう。右SBは山根視来(川崎)という国内組で最もカタールに近い存在がいて、CBの大南拓磨(柏)は右もこなせる。そこで常本が選外という判断にならざるを得なかったのではないか。
けれども、6月以降、ベンチスタートが増え、開幕当初の迫力や勢いにやや陰りが見られるようになってきた。加えて、プレースキッカーという点では今回、野津田岳人、森島司(ともに広島)、杉岡大暉(湘南)が名を連ねた。野津田と森島は森保監督の広島時代の秘蔵っ子であり、杉岡も2019年までは「長友佑都(FC東京)の後継者候補筆頭」と言われたレフティ。「彼らがいれば今回は十分」という判断になったのだろう。
三竿にしても、ボランチと最終ラインを両方担えるユーティリティ性は魅力だが、これまで森保ジャパンに呼ばれた谷口彰悟(川崎)や中谷進之介(名古屋)、畠中槙之輔(横浜)らをしのぐストロングポイントが見えにくい。このため、選外となったと推察される。
常本にしても攻撃センスは抜群だが、守備面がやや見劣りする嫌いがある。今回抜擢された小池龍太(横浜)のほうが攻守両面での献身性が高く評価されたのだろう。右SBは山根視来(川崎)という国内組で最もカタールに近い存在がいて、CBの大南拓磨(柏)は右もこなせる。そこで常本が選外という判断にならざるを得なかったのではないか。
こうした分析を踏まえて言えるのは、鹿島勢の候補者たちは「他のライバルを外しても絶対に呼びたい」というインパクトに欠けたということだろう。それが「鹿島ゼロ」になった最大の要因ではないか。
ただ、ここからさらに怪我人が出る可能性もあり、追加招集がないとも言い切れない。森保監督もパリ・サンジェルマン戦を控える川崎フロンターレ、浦和レッズ、ガンバ大阪以外から追加招集をするだろうから、鹿島勢が浮上することも大いに考えられる。上記の通り、鈴木の動向は特に注目されるところだ。
さらに言えば、選手たちは「森保後」を視野に入れてアピールを続ける必要がある。来年からスタートするであろう新体制の代表に名を連ね、2026年W杯への布石を打つためにも、今から高いパフォーマンスを示し続けることが肝要だ。今回落選した鹿島勢には、中長期的な視点を持って自己研鑽に励んでほしいものである。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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ただ、ここからさらに怪我人が出る可能性もあり、追加招集がないとも言い切れない。森保監督もパリ・サンジェルマン戦を控える川崎フロンターレ、浦和レッズ、ガンバ大阪以外から追加招集をするだろうから、鹿島勢が浮上することも大いに考えられる。上記の通り、鈴木の動向は特に注目されるところだ。
さらに言えば、選手たちは「森保後」を視野に入れてアピールを続ける必要がある。来年からスタートするであろう新体制の代表に名を連ね、2026年W杯への布石を打つためにも、今から高いパフォーマンスを示し続けることが肝要だ。今回落選した鹿島勢には、中長期的な視点を持って自己研鑽に励んでほしいものである。
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