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元なでしこ永里優季が海外に出て痛感したこと「プロ意識の違い。仲間は仲良しの友人であればいいわけじゃない」【第2回】

カテゴリ:女子サッカー

サッカーダイジェストWeb編集部

2022年07月19日

選手として一皮むけるためには何が必要か

日本女子代表として五輪にも二度出場。(C)SOCCER DIGEST

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 もちろん、海外に行けば行ったで、苦しさしかなかったです。体格も違うし、弾き飛ばされるし。でも、苦しみに耐えられる体質というか、苦しんでいる自分じゃないと違和感があるところは否定できない(笑)。ちょっと頭がおかしい状態だったかもしれないですが、日本人らしさというか、追い込まれたときに自分が何を発揮するのかというところが問われている、みたいな。

 サッカーをする目的って、人それぞれ違うのが当たり前ですが、私にとってはサッカーをすること、サッカーを通じて表現することが原動力になるんですね。自分自身という人間そのものを追求すること、サッカーそのものを追求することをやっていかないといけない、と思って今は楽しんでやれています。

 選手が成長して、一段レベルを上げるのにはやはり、トリガーになるものがないと難しいのかなとは思います。私は、「自分自身の実力が全くもって通用しない」という環境にぶち当たったときが、それでした。今もずっとなんですが、自分よりも高いレベルに常に放り込まれ続けていた。中学1年生で大学生を相手にプレーして、16歳で日本代表に入って、周囲には自分よりレベルが高い選手しかいなかった。必死にならざるを得ない環境だったことが大きいです。考えてみれば、恵まれた環境でしたね。
 
 昔の私は、結果を出さなきゃいけないという自分と、自己表現がしたいという自分が常に戦っていました。特に前線の選手は、結果を出さなければいけないポジションですよね。だからそれを求められることに答えたいという自分と、サッカーを通じて自分を表現していくだけでいいじゃないか、と思っている自分が戦っている。

 けれど、代表に選ばれたら話は違うんです。そこで求められるものは結果であって、自分の100%、120%の力で応えたいと思っていました。人に求められることは、自分を必要としてくれていることの裏返しだと思っていて、たとえどんな状況でもその期待には応えたくて、必死でした。

 今は代表からも離れているので、自分なりの表現を求める意識が強いけれど、代表にいたときは自分よりも、やっぱりチームのため、国のためという意識が強かったです。そういう心の切り替えも、やっぱり海外に出てから身についたことかもしれません。

第3回に続く

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】永里がアメリカで活動するプロアイスホッケー選手、三浦優希にインタビューした動画をチェック
 
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