これぞ伝統の力。鈴木優磨のふたつのプレーに鹿島の勝負強さを見た

カテゴリ:Jリーグ

志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

2022年07月03日

自らが獲得したPKをエヴェラウドに譲った理由も最高だった

鈴木(40番)と喜びを分かち合うエヴェラウド(写真右)。柏戦のゴールで復調なるか。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

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 また、リーグの覇権を奪還するためには、柏戦での鈴木の活躍はかなり大きかっただろう。得点ランキングトップの上田綺世が海外移籍で退団したあとのファーストマッチで、63分に同点弾を奪われて逆転されてもおかしくない流れのなかでのPK獲得。直後に鈴木は鹿島サポーターの目の前で力強いガッツポーズを見せ、客席を煽る。「鈴木がいれば鹿島は沈まない」と強く印象付けられたワンシーンだった。

 そして鈴木は自らが獲得したPKをエヴェラウドに譲った。その理由もまた最高だった。

「エヴェラウドにかかる期待はすごく大きい。鹿島に復帰したなかで、個人的な目標としてもエヴェをもう一度復活させるのは自分のなかで大きなミッションでした。綺世も素晴らしい選手ですけどエヴェも負けないくらい素晴らしい選手。今日、僕が決めて勝つのとエヴェが決めて勝つのだったら、みんながエヴェのゴールを待っているし、みんなが彼の復調を待っているので、彼が蹴って自信を取り戻してほしいという思いで譲りました」
 
 リーグ優勝を絶対目標にしているからこそ、今後も見据えた判断だったのだろう。試合後に鈴木は「シャー!」と大きく声を上げた。勝利の雄たけびは、柏戦がタイトルレースにおいて重要な一戦と捉えていたからだろうか、三協フロンテア柏スタジアムの夜空にかなり大きく響いていた。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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