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“浦和の漢”を手ぶらで送り出すわけにはいかない――全員が戦闘態勢に。「残り1発」は天皇杯優勝に照準

カテゴリ:Jリーグ

牧野真治

2021年12月11日

宇賀神のSNSには「決勝ゴールの再現」を望む声が

就任1年目で浦和に新たなチームカラーを確立させたロドリゲス監督。J1優秀監督賞を受賞した指揮官は「最後の一撃で天皇杯の目標を仕留めたい」と意気込む。写真:徳原隆元

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 そして、ACL切符の有無は今オフの「補強」をも左右する。現時点で獲得オファーが表面化しているのは、J2琉球のDF知念哲矢、J2大宮のDF馬渡和彰、J2水戸のGK牲川歩見らJ2勢が中心。オミクロン株の影響で新外国人の獲得が難しい今オフ、各クラブが同じ選手の獲得を目指し、競合しているケースが目立つ。ACL出場の有無が選手の「選択」に与える影響は少なくない。

 タイトル獲得は18年天皇杯以来、遠ざかる。ビッグクラブを自負する浦和にとっては長過ぎる空白だ。3年前、決勝の仙台戦でスーパーゴールを決めたのは宇賀神だった。今季限りでの退団が発表された後、宇賀神のSNSには「決勝ゴールの再現」を望む声が大量に届いている。

 宇賀神は「あんなスーパーゴールは一生に1度しかないと思っている自分がいます」と笑う。半分は本気だが、もう半分はもちろん謙そんだ。レッズ一筋12年。タイトル獲得の重みは十分に理解している。

 すでに退団が決まっている阿部、槙野、宇賀神、そしてFW興梠慎三までも札幌が獲得に動いている状況。レッズの顔として数々のタイトルをもたらしてきた功労者が次々と去って行く。22年リーグ制覇を掲げる「3カ年計画」も今季は2年目。サッカーそのものの変革、選手の入れ替えも激しい冬を迎えているが、良き伝統を伝え、受け継ぐためにも、そして希望に満ちた来季を迎えるため、21年天皇杯は特別な意味を持つ。
 
 槙野は頬を伝う涙を隠そうともせずに言った。「お祭り男ですから天皇杯も盛り上げたい。ただ大好きなこのクラブにずっといたかった。大好きなこのクラブで引退したかった。別のユニホームを着て闘う姿が想像できない」。来季もレッズで闘う選手は槙野の言葉を胸に刻んで戦ってほしい。

「阿部が(天皇杯の)カップを掲げる姿を想像しながら一緒に戦っていきたいと思う」とロドリゲス監督。ライフルに残された1発。この標的だけは外せない。

取材・文●牧野真治(スポーツニッポン新聞社)

【PHOTO】阿部、槙野、宇賀神…ホーム最終戦で浦和サポーターに別れのあいさつを行った浦和の漢たち
 
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