【鳥栖｜採点・寸評】
GK
33　林 彰洋　5.5
１失点目は壁の隙間から抜けてくるボールに不意を突かれ、２失点目のPKも反応しながら距離感が合わずゴールネットを揺らされた。
 
DF
23　吉田 豊　6.5
168センチと小柄な体格を感じさせないほど、球際でハードな当たりを披露。動きにもキレがあり、武富と輪湖の攻撃を次々と撥ね返した。
 
36　菊地直哉　６
終始ベテランらしい冷静な対応。クリスティアーノがCFにシフトした後も、局面で身体を張りながら最後までリードを守り切った。
 
29　谷口博之　5.5
元同僚・工藤との駆け引きの攻防を制するなど先を読む守備を展開。安易に足を出して失点につながるFKを献上したのは反省点だろう。
 
10　キム・ミヌ　６
ゾーンの守備の間に飛び込んで豪快な先制ヘッドを突き刺し、チームに流れを呼び込む。左SB、左MFの両方をソツなくこなした。
 
MF
８　水沼宏太　６
24分、鎌田のパスに右足を思い切り振り抜き、理想の時間帯で追加点。ロングフィードに反応してサイドを駆け上がる姿が再三見られた。
 
９　ペク・ソンドン　5.5
前半はキム・チャンスに激しく寄せて韓国人対決でイニシアチブを取った。チームプレーは合格点も、持ち前の個の仕掛けでも脅威を与えたかった。
 
14　藤田直之　6.5
高橋と連係し、相手のインサイドハーフを徹底ケア。中央と縦への展開を封じる守備が上手くハマリ、主導権を握るきっかけとなった。
 
24　鎌田大地　6.5
18歳とは思えない落ち着きで２アシストを記録。視野の広さやパスセンスだけでなく、セカンドボールを素早く拾う献身性も光った。
 
28　高橋義希　5.5
試合開始直後は抜かれて追いかける展開が続いたが、徐々に巻き返した球際で潰す場面が増加。ハンドで２点目を与えたのは余計だった。
 
FW
11　豊田陽平　６
徹底マークを受け、肉弾戦で何度もピッチに打ち付けられる。それでもチームのために身体を張り、価値ある３点目を決めてエースの面目躍如。
 
交代出場
MF
25　早坂良太　６
ペク・ソンドンに代わって左MFへ。運動量が多く、セカンドボールに反応して攻撃につなげ、チームのペースダウンをなんとか食い止めた。
 
MF
６　岡本知剛　5.5
左SBに入り、キム・ミヌを１列前に上げる。ただ、キム・チャンスに押し込まれる時間帯が長く、期待された働きはできなかった。
 
DF
５　キム・ミンヒョク　－
86分のセットプレーからクローザーとして出場。攻守ともに決定的なシーンに絡むことはなかったが、なんとか逃げ切りに貢献した。
 
監督
森下仁志　６
選手の特長を活かす戦術を徹底し、セットプレーとカウンターで効率良くゴールを挙げる。２失点を喫した守備は修正したいところだ。
  
取材・文：小田智史（サッカーダイジェスト編集部）
 
※MAN OF THE MATCH＝取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「６」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。