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金田喜稔がベトナム戦を斬る!「なぜ古橋や三笘を積極起用しない? チーム力の最大値が引き出されていない印象」

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年11月12日

森保ジャパンはまだまだできるはず

フル代表初選出の三笘。大きな注目と期待を集める24歳のアタッカーは、オマーン戦で出番はあるか。(C)JFA

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 誰がフリーになって、その選手をうまく使いながら、攻撃の糸口を見つけていく。そうした作業があまりスムーズではなかった。リスタートも、ボールの質が良くないのか、中で合わせる形が確立されていないのか、得点が決まりそうな雰囲気がほとんどない。準備期間が短かった側面はある。だけど、森保ジャパンとしての活動が短いわけではない。十分な練習時間がなかったとしても、もっと連係が取れていいはずだ。

 崩しのパターンが乏しければ、キャスティングで改善を図りたかったが、スタメンの選定や交代策で、個人的には違和感があった。

 所属クラブで結果を出し、調子も良い選手をなぜ積極的に起用しないのか。具体的な名前を挙げれば、古橋や三笘だ。

 大迫の実力を認めてはいる。でも、先制点の場面をのぞけば、この実績あるCFがそこまでゲームに貢献できていなかったことを考えると、セルティックで好調をキープしている古橋の先発抜擢を見てみたかったという思いが余計に強くなる。
 
 フル代表初選出で大きな注目と期待を集める三笘に関しては、出番なし。周知のとおり、彼には独力で相手を抜き切る力がある。相手の5バックの大外をかわせば、中心の3枚のひとりがつり出される。その空いたスペースを他の選手が有効活用すれば、もっとチャンスは増えたと思う。

 いずれにしても、ベトナム戦は勝ったことがすべてで、それは心から称えたい。それ以上でも以下でもない。ただ、森保ジャパンはまだまだできるはず。現状では、選手個々の良さ、チームとしてのポテンシャルが最大限に引き出されていない印象がある。どこか消化不良というか……。

 次のオマーン戦では、勝利は当然として、これまで以上に見応えのある、躍動感が伝わってくるような戦いを期待したい。

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