常に相手にとって脅威になり続けた
ついにエースストライカーが爆発した。
インターハイ2回戦、神村学園は地元の福井商と対戦すると、プロ注目の2年生FW福田師王がハットトリックと大暴れし、5−1の大勝を飾った。
「絶対に点を取るというつもりでこの試合に臨んだ」と語ったように、初戦の正智深谷戦では3−0で快勝するも、福田はノーゴール。インターハイ前に閉幕した東京五輪をずっとテレビで見ていた福田は、そこで「FWの選手のゴールが少なかったので、やっぱり最前線の選手が決めていかないといけないと改めて思いました。一番ゴールに近い位置にいるのに決められないのは、同じFWとして本当に悔しかった」と、改めてFWが点を取ることの重要性を感じていただけに余計に悔しかった。
福井商戦、前半16分に左サイドハーフの篠原駿太(3年)が2試合連続の先制弾を、同25分にMF大迫塁(2年)がこれも2試合連続となるゴールを叩き込んだことで、さらに福田の心に火がつくと、27分、ついにエースが吠えた。
抜水昂太(3年)が中央にグラウンダーのパス。これは相手にクリアされるも、そのこぼれ球に反応した福田が豪快に右足を振り抜いてゴールに突き刺した。
前半アディショナルタイムにも大迫からのパスを受けた篠原が左サイドを突破した瞬間、「一度ファーサイドに行くと見せかけて、ニアのスペースを開けてからニアに飛び込むというのをずっと練習からやってきた」と語ったように、相手をゴール前に釣り出してからニアサイドへ走り込んだ。篠原からグラウンダーのクロスが届くと、冷静にゴールに流し込んだ。
後半に入っても決定的なチャンスに絡み続けた福田は、後半9分に再び篠原のクロスから豪快に蹴り込んでハットトリック。同32分にお役御免となるまで、常に相手にとって脅威になり続けた。
インターハイ2回戦、神村学園は地元の福井商と対戦すると、プロ注目の2年生FW福田師王がハットトリックと大暴れし、5−1の大勝を飾った。
「絶対に点を取るというつもりでこの試合に臨んだ」と語ったように、初戦の正智深谷戦では3−0で快勝するも、福田はノーゴール。インターハイ前に閉幕した東京五輪をずっとテレビで見ていた福田は、そこで「FWの選手のゴールが少なかったので、やっぱり最前線の選手が決めていかないといけないと改めて思いました。一番ゴールに近い位置にいるのに決められないのは、同じFWとして本当に悔しかった」と、改めてFWが点を取ることの重要性を感じていただけに余計に悔しかった。
福井商戦、前半16分に左サイドハーフの篠原駿太(3年)が2試合連続の先制弾を、同25分にMF大迫塁(2年)がこれも2試合連続となるゴールを叩き込んだことで、さらに福田の心に火がつくと、27分、ついにエースが吠えた。
抜水昂太(3年)が中央にグラウンダーのパス。これは相手にクリアされるも、そのこぼれ球に反応した福田が豪快に右足を振り抜いてゴールに突き刺した。
前半アディショナルタイムにも大迫からのパスを受けた篠原が左サイドを突破した瞬間、「一度ファーサイドに行くと見せかけて、ニアのスペースを開けてからニアに飛び込むというのをずっと練習からやってきた」と語ったように、相手をゴール前に釣り出してからニアサイドへ走り込んだ。篠原からグラウンダーのクロスが届くと、冷静にゴールに流し込んだ。
後半に入っても決定的なチャンスに絡み続けた福田は、後半9分に再び篠原のクロスから豪快に蹴り込んでハットトリック。同32分にお役御免となるまで、常に相手にとって脅威になり続けた。
「ハットトリックでは物足りないですし、もっと貪欲にいきたい」
彼が言う通り、もっと決めるべき決定機もあった。そこは福井商GK山下翔央(3年)のビッグセーブも大きかったが、上を目指すストライカーとしては到底納得できなかった。
「もっと人の力を借りずに自分の力で打開したり、守備でもっと上手く中間ポジションを取って高い位置でボールを奪って仕掛けるなどをしたいです。今日は周りが崩してくれたので決めることができたと思っているので、よりもっと決められたと思うんです。まだまだなので、毎日のシュート練習の精度を上げたり、もっとキーパーを見る回数を増やしたりしたいです」
次なる戦いはベスト8入りを懸けた3回戦の阪南大高戦。湘南ベルマーレ入りが内定しているストライカー鈴木章斗(3年)がいる相手だけに、福田の闘争心が燃え上がらないわけはない。ゴールへの、自身の成長への枯渇感が膨み続ける貪欲なストライカーの本領発揮はここからだ。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
【PHOTO】2021年インターハイを熱くする“逸材タレント”を写真でチェック!~FW編
【PHOTO】2021年インターハイを熱くする“逸材タレント”を写真でチェック!~MF編
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彼が言う通り、もっと決めるべき決定機もあった。そこは福井商GK山下翔央(3年)のビッグセーブも大きかったが、上を目指すストライカーとしては到底納得できなかった。
「もっと人の力を借りずに自分の力で打開したり、守備でもっと上手く中間ポジションを取って高い位置でボールを奪って仕掛けるなどをしたいです。今日は周りが崩してくれたので決めることができたと思っているので、よりもっと決められたと思うんです。まだまだなので、毎日のシュート練習の精度を上げたり、もっとキーパーを見る回数を増やしたりしたいです」
次なる戦いはベスト8入りを懸けた3回戦の阪南大高戦。湘南ベルマーレ入りが内定しているストライカー鈴木章斗(3年)がいる相手だけに、福田の闘争心が燃え上がらないわけはない。ゴールへの、自身の成長への枯渇感が膨み続ける貪欲なストライカーの本領発揮はここからだ。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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