秋田がやることは変わらない
東京五輪開催でJリーグは一時中断。その間、各チームは戦力補強やミニキャンプ実施など、再開後に向けて準備を進めている。五輪後はいかなる戦いを見せてくれるか。ここでは、J2昇格1年目を戦うブラウブリッツ秋田を取り上げる。
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23試合を終えて7勝8分8敗で勝点29、22得点・23失点で12位。これが今季J2に初挑戦する秋田のここまでの成績だ。
2020年に就任した吉田謙監督は、選手たちの体幹を鍛えることでフィジカルと走力の向上を図り、奪ったボールを前線に運ぶ縦に速いサッカーを展開。開幕から28戦無敗という圧倒的な成績でJ3を制すると、そのサッカーを「徹底と継続」(吉田監督)してJ2に挑み、成果を出している。
秋田の縦に速いサッカーとは、端的に言えば素早く攻守を切り替える「堅守速攻」だ。ただそれだけでは秋田の強みを表現し切れないので、詳しく触れていきたい。なぜなら中断期間の前後にかかわらず、秋田がやることは変わらないからだ。
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23試合を終えて7勝8分8敗で勝点29、22得点・23失点で12位。これが今季J2に初挑戦する秋田のここまでの成績だ。
2020年に就任した吉田謙監督は、選手たちの体幹を鍛えることでフィジカルと走力の向上を図り、奪ったボールを前線に運ぶ縦に速いサッカーを展開。開幕から28戦無敗という圧倒的な成績でJ3を制すると、そのサッカーを「徹底と継続」(吉田監督)してJ2に挑み、成果を出している。
秋田の縦に速いサッカーとは、端的に言えば素早く攻守を切り替える「堅守速攻」だ。ただそれだけでは秋田の強みを表現し切れないので、詳しく触れていきたい。なぜなら中断期間の前後にかかわらず、秋田がやることは変わらないからだ。
秋田の強みとして最初に挙げるのはシンプルなロングボール。DFやMFは相手の最終ラインの背後、特に右サイドのコーナーフラッグに向けていち早くロングボールを送り、スピードとフィジカルに優れる2トップが競り合う。そのセカンドボールをサイドハーフやボランチが回収し、サイドからクロスを送る。このときリスクを負ってゴール前に人数を掛けて決め切るのがひとつの形だ。もうひとつはCKやロングスローなどのセットプレー。高さと強さのあるCBがターゲットとなりゴールを狙う。
相手がボールを保持する場面では、前線が積極的にプレッシャーをかけてチーム全体が連動し、粘り強くスライドしてパスの出し手と受け手を制限してボールをサイドに追い込み、球際の競り合いに持ち込んでボールを奪ってカウンターを狙う。そこを突破された場合は、ゴールを守るために中央を固めてはね返す。
だが、こうした秋田の強みを様々なやり方で上回ってくるのもJ2だった。第5節までは3勝1分1敗と白星が先行するが、それ以降は勝ち星から遠ざかる。
そのなかには秋田が決定的な場面でゴールを奪えないことも挙げられるが、相手がペナルティエリア手前からすばらしいミドルシュートを決めたり、セットプレーの守備のスキを突いてゴールを奪われる試合もあった。特に相手の決定力はJ3にはなかったもので、秋田の多くの選手たちからカテゴリーの違いを実感する声が聞かれた。
相手がボールを保持する場面では、前線が積極的にプレッシャーをかけてチーム全体が連動し、粘り強くスライドしてパスの出し手と受け手を制限してボールをサイドに追い込み、球際の競り合いに持ち込んでボールを奪ってカウンターを狙う。そこを突破された場合は、ゴールを守るために中央を固めてはね返す。
だが、こうした秋田の強みを様々なやり方で上回ってくるのもJ2だった。第5節までは3勝1分1敗と白星が先行するが、それ以降は勝ち星から遠ざかる。
そのなかには秋田が決定的な場面でゴールを奪えないことも挙げられるが、相手がペナルティエリア手前からすばらしいミドルシュートを決めたり、セットプレーの守備のスキを突いてゴールを奪われる試合もあった。特に相手の決定力はJ3にはなかったもので、秋田の多くの選手たちからカテゴリーの違いを実感する声が聞かれた。