U-24日本代表は８月３日、東京五輪の準決勝でU-24スペイン代表と対戦し、延長115分のマルコ・アセンシオにネットを揺らされ、０-１で敗れた。

　しかし、勝利したスペインチームの戦いぶりにダメ出しをしているのが、スペイン大手紙『MARCA』だ。「決勝に進出したのは事実だが、金メダルを狙うならこのチームにもっと要求しなければならない」と伝えている。

「決して明るくない試合内容だった。アセンシオのゴールで決勝進出を決めたが、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督のチームが見せたのは、遅く、平坦で予測可能でリズムがなく、退屈。勝利はしたが、試合を完全に支配している時間はなかった」
 

　さらに、こう続けている。

「彼らの大半は、１部リーグで経験を積んでいる選手たちだ。そう考えるのであれば、もっとうまくできてしかるべきだ。彼らのゲームに拍手を送るまでに115分かかった。もちろん、アセンシオのゴールは素晴らしい。彼に期待されていた役割を果たしてみせたが、それまでの過程が悪すぎた」

　また「体力勝負の試合だった」と選手の状態にも疑問符を投げかけている。

「東京の気候条件のせいか、２回目の延長戦だったせいか、はたまた、ルイス・デ・ラ・フエンテの采配のせいか、先発したダニ・オルモやペドリら、EURO2020で戦ったメンバーを中心に、彼らの疲労は試合開始１分後から感じ取れた。

　このチームの東京オリンピックでのサッカーは弱いというか、悪いというか……。過去に、たとえ敗れても印象に残る試合というものはいくつも思い出せるが、今の彼らはそうはならないだろう。金メダルには現状では物足りないが、真価は、ブラジルとの対戦で浮彫りになるはずだ」

　決勝は８月７日に横浜国際総合競技場で行なわれる。相手はPK戦の末にメキシコを破ったブラジルだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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