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【なでしこジャパン|スウェーデン戦プレビュー】試練の準々決勝…休養十分の格上相手にジャイアントキリングなるか?/東京五輪

カテゴリ:国際大会

西森彰

2021年07月30日

スウェーデンはニュージーランド戦でターンオーバーを行い、主力を回復

日本vs.スウェーデンの予想フォーメーション。

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 FIFA ランキング5位のスウェーデンは、女子サッカーの世界では上位を占めてきた伝統国だ。2年前の女子ワールドカップ・フランス大会では、日本が敗れたイングランドを3位決定戦で下している。

 センターフォワードの座を争うのがブラクステニウスと180センチの長身を誇るフルティグ。どちらも、アメリカ、オーストラリアからゴールを奪い、好調だ。セカンドトップに入りそうなアスラニは、足もとのテクニックがあり、ゴールを奪うルートの見極めにも優れている。戦況に応じて、求められる役割を果たせるため、ジョーカーとしてベンチスタートの可能性もある。


 経験豊富なヤコブソンは、右サイドから正確なクロスでチャンスを演出する。ボランチのアンイエルダールは、ヤコブソンと入れ替わって、サイドに張り出すことも。左翼を務めるロルフォは決定力に優れたアタッカーで、オーストラリア戦で2得点。チームの背骨を長く務めてきたのが17番のカロリン・セーゲル。2011年の女子ワールドカップ準決勝・日本戦では直前のケガで欠場。その影響もあったか、日本に逆転負けを喫した。GKのリンダールも、ヤコブソン、セーゲルらとともに2012年のロンドン大会で、日本と顔を合わせている。
 
 なでしこジャパンにとって、今大会で、最も難しいゲームになるだろう。ブラクステニウス、フルティグら前線のターゲットを、GKとセンターバック(CB)で封じ、アスラニ、ヤコブソン、アンイエルダールらの動きに、中盤の選手を含めて、どのように行動制限をかけるか。そこがカギになる。

 同じ、中2日続きの強行軍でも、スウェーデンはニュージーランド戦でターンオーバーを行い、主力を回復させた。ゲーム開始時の疲労度では、やや日本のほうが不利か。高倉麻子監督が選手の状態を見極め、どんな11人を先発に並べるか。前回ベンチ外の塩越、宮川、南は有力候補だが、大柄な選手とフィジカルで渡り合える三宅などフレッシュな選手の起用も視野に入るか。チリ戦で果敢な仕掛けが光った木下ら、交代カードも惜しみなく使って、90分以内で決着をつけたい。

文●西森 彰(フリーライター)

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