J１リーグは６月27日、20節の６試合を各地で開催。今季２度目の４連勝を達成した横浜が独走する川崎を15ポイント差で追走。福岡の猛攻を凌いだ浦和が５位に浮上。また鹿島がJ史上初のホーム通算300勝を達成した。

　ACLで不在の首位川崎より、３試合消化が少ない２位横浜は、敵地で徳島と対戦。序盤の主導権争いを制すると、27分、左CKからファーサイドの畠中槙之輔がゴール前に頭で折り返す。これを徳島の杉森考起がクリアするものの、至近距離にいた岸本武流に当たり、ボールは徳島ゴールへ吸い込まれた。オウンゴールで先制した横浜は、その後のピンチも畠中の身体を張った守備で凌ぎ、徳島を完封。追加点こそ奪えなかったが、今季２度目の４連勝で勝点40に積み上げ２位をキープ。徳島は同19のまま、順位をひとつ下げて15位となっている。

　札幌を４-０で下した鹿島は、Jリーグ史上初のホーム通算300勝を達成した。犬飼智也のゴールを皮切りにディエゴ・ピトゥカの移籍後初ゴール、常本佳吾のプロ初得点、エヴェラウドの今季初弾と圧巻の攻撃力を発揮した。鹿島は勝点を32に伸ばし上位を追走。札幌は同25と足踏みになった。

　浦和はホームで福岡と対戦。11分に小泉佳穂がミドルシュートを決め、リーグ戦初ゴールを記録。その後もペースを掴んだ浦和は、76分にCKから明本考浩がヘディングで追加点を挙げる。終盤に得たPKのチャンスではキャスパー・ユンカーが決め切れなかったものの、２-０で福岡に快勝。勝点34として５位に浮上した。福岡は同29で10位となっている。

　湘南と柏の対戦は、後者が劇的な逆転勝利を収めた。湘南が町野修斗の得点で先制すれば、柏はペドロ・ハウルの来日初ゴールで同点。78分にウェリントンの勝ち越し弾で湘南が２-１とリードして迎えた終盤にドラマは待っていた。

　86分、湘南の町野がネットを揺らすが、これはVARチェックの末、直前にハンドがあったことが確認されノーゴールに。すると９分と表示された長いアディショナルタイムに柏がゴールラッシュを見せる。AT３分の大南拓磨のゴールで試合を振り出しに戻すと、途中出場のクリスティアーノが99分に勝ち越しの一発。さらに102分にはペドロ・ハウルがこの日２点目を挙げて勝負あり。結果４-２で柏が逆転勝利を収めた。柏は連敗を４でストップし、９試合ぶりの勝利。勝点17に伸ばしJ１残留圏の16位に浮上した。湘南は同21にとどまっている。
 

　最下位の横浜FCは、前半終了間際に渡邉千真の移籍後初ゴールで先制。終盤まで清水の攻撃を凌いでいたが、81分にヴァウドに得点を許し、ドロー決着。今季２勝目を逃した。

　FC東京はホームに大分を迎え、レアンドロ、ディエゴ・オリヴェイラ、小川諒也の得点で３-０で完勝。リーグ戦３試合続けてのクリーンシートで連勝し、勝点を31に伸ばしている。

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　J１リーグ20節の結果は以下の通り。

横浜FC １-１ 清水
徳島 ０-１ 横浜
鹿島 ４-０ 札幌
浦和 ２-０ 福岡
FC東京 ３-０ 大分
湘南 ２-４ 柏

構成●サッカーダイジェストWeb編集部