現地時間６月23日に開催されたEURO2020のグループステージ第３戦（E組）で、スペインがセビージャでスロバキアを迎え撃った。

　２試合で１得点と決定力不足に喘ぎ、２戦連続ドローでグループ３位のスペインは、勝てば決勝トーナメント進出が決まるが、引き分けでも敗退の可能性がある苦しい状況。一方、１勝１敗で２位のスロバキアは、引き分け以上で16強入りが確定する。

　序盤からペースを握ったのは、後がないスペイン。12分にはコケへのファウルでPKのチャンスを得るが、モラタのキックは敵守護神ドゥフラフカに完璧に読まれ、セーブされる。スペインは、ポーランド戦のジェラール・モレーノに続いて２試合連続のPK失敗となった。

　嫌なムードが流れるなか、信じられない形で先制点が生まれる。30分、敵のゴール前でパスをカットしたサラビアがシュート。バーに直撃し、高く浮き上がったボールを外に掻き出そうとしたGKドゥフラフカがなんとゴールに中に押し込んでしまい、オウンゴールとなる。

　あまりにも幸運なゴールで先手を取ったスペインは、さらに前半アディショナルタイム３分、CKの流れから、ジェラールのクロスをCBラポルトがヘッドでねじ込み、追加点を奪う。

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　攻撃の手を緩めないスペインは、56分にジョルディ・アルバのクロスにサラビアが合わせて３点目をゲット。67分にもCKからサラビアの折り返しを途中交代で入ったばかりのフェラン・トーレスがヒール流し込み、勝負を決める４点目を奪う。

　71分にもオウンゴールで加点したスペインが、５－０と圧勝。グループ２位で決勝トーナメント進出を決めた。ラウンド・オブ16ではD組２位とのクロアチアと対戦する。

　なお、スロバキアは３位となり、他グループの結果により敗退が決まっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部