「このリーグに残るためには、守備の安定が絶対に必要」
J2初参戦の今季、3試合を消化したSC相模原の成績は2分1敗。京都サンガF.C.との開幕戦こそ0-2で落としたが、続くザスパクサツ群馬戦、ファジアーノ岡山戦はいずれもスコアレスドロー。待望のJ2初勝利はまだ挙げられていない。ただ、黒星が先行しているわけでもない。昇格組としては、まずまずの滑り出しと言ってもいいだろう。
3節終了時の総失点は2。首位に立つアルビレックス新潟と同じ数字である。一方で、総得点はリーグで唯一のゼロ。「課題は明確」と三浦文丈監督も言う。
ゼロで抑えることはできる。だが点が取れない。このまま“勝点1”を積み上げ続けても、目標の勝点50には届かない。
手堅い守備からの鋭いカウンターで、いかにゴールを奪うか。指揮官も算段をする。
「攻撃に関しては、1回クロスを上げてダメなら、2回、3回とやる。シュート1本打ってダメなら、2本、3本と打ち直す。その回数を増やすことと、質を上げていくしかない」
「前に出ていく回数をもっと増やす」
「セカンドボールを拾って、二次攻撃につなげる」
三浦監督はまた「少しずつ攻撃にかける割合を増やしていってもいいかな」とも考えている。ただし、それは「安定してきたら」という条件付きだ。
何を安定させるのか。守備である。得点ゼロという課題に直面しても、ブレない。無失点が続いていても、慢心はしない。いかに守るか。守り切るか。焦点はそこにある。
三浦監督は語気を強める。「このリーグに残るためには、守備の安定が絶対に必要」「守れそうだなっていう雰囲気。それがないと、このリーグは絶対に苦労する」と。
3節終了時の総失点は2。首位に立つアルビレックス新潟と同じ数字である。一方で、総得点はリーグで唯一のゼロ。「課題は明確」と三浦文丈監督も言う。
ゼロで抑えることはできる。だが点が取れない。このまま“勝点1”を積み上げ続けても、目標の勝点50には届かない。
手堅い守備からの鋭いカウンターで、いかにゴールを奪うか。指揮官も算段をする。
「攻撃に関しては、1回クロスを上げてダメなら、2回、3回とやる。シュート1本打ってダメなら、2本、3本と打ち直す。その回数を増やすことと、質を上げていくしかない」
「前に出ていく回数をもっと増やす」
「セカンドボールを拾って、二次攻撃につなげる」
三浦監督はまた「少しずつ攻撃にかける割合を増やしていってもいいかな」とも考えている。ただし、それは「安定してきたら」という条件付きだ。
何を安定させるのか。守備である。得点ゼロという課題に直面しても、ブレない。無失点が続いていても、慢心はしない。いかに守るか。守り切るか。焦点はそこにある。
三浦監督は語気を強める。「このリーグに残るためには、守備の安定が絶対に必要」「守れそうだなっていう雰囲気。それがないと、このリーグは絶対に苦労する」と。
雰囲気というフレーズは、ともすればアバウトな印象を与えるかもしれないが、三浦監督は重視している。
「一定のパワーを使って、守備をオーガナイズする。それはできているし、選手たちに聞いても『守れる雰囲気が出てきました』『これならやられそうにない』と言っている。それって、すごく大切なことだから」
雰囲気。別の言い方をすれば、余裕、になる。
「なんとなく守れるなと思うと、守備をしていても余裕ができるから。ここにいかないと! カバーしないと! って慌てなければ、寄せるべき時にも、すっと寄せられる。余裕があると、しっかり周りが見れるし、誰かのエラーも拾いやすくなる」
そんな雰囲気が、試合を重ねるごとに醸し出されてきているようだ。「土台はできてきている。順調に来ている手応えはある」と実感している。
もちろん、その守備の充実も日々の積み重ねがあってこそ。練習後には、ディフェンスリーダーの鎌田次郎とマンツーマンで話し込む姿がある。「守備の良いところと課題のところ。試合を分析して抜き出した映像と、次郎の感覚がマッチしているかどうか。そこがかけ離れていると意味がない」と細かい部分のすり合わせにも余念がない。
とにかく、まだまだ守備の安定感と強度を高める作業は続く。誤解を恐れずに言えば、現時点では、三浦監督は得点数など目先の数字にはそこまでこだわっていないのかもしれない。それよりも、シーズンを通して簡単には崩れないベースの構築に注力する。
J2残留という唯一にして最大のミッション完遂のために、強い信念でチームの強化に取り組んでいく。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストweb編集部)
【日本代表PHOTO】韓国、モンゴル戦に臨む招集メンバー23人
「一定のパワーを使って、守備をオーガナイズする。それはできているし、選手たちに聞いても『守れる雰囲気が出てきました』『これならやられそうにない』と言っている。それって、すごく大切なことだから」
雰囲気。別の言い方をすれば、余裕、になる。
「なんとなく守れるなと思うと、守備をしていても余裕ができるから。ここにいかないと! カバーしないと! って慌てなければ、寄せるべき時にも、すっと寄せられる。余裕があると、しっかり周りが見れるし、誰かのエラーも拾いやすくなる」
そんな雰囲気が、試合を重ねるごとに醸し出されてきているようだ。「土台はできてきている。順調に来ている手応えはある」と実感している。
もちろん、その守備の充実も日々の積み重ねがあってこそ。練習後には、ディフェンスリーダーの鎌田次郎とマンツーマンで話し込む姿がある。「守備の良いところと課題のところ。試合を分析して抜き出した映像と、次郎の感覚がマッチしているかどうか。そこがかけ離れていると意味がない」と細かい部分のすり合わせにも余念がない。
とにかく、まだまだ守備の安定感と強度を高める作業は続く。誤解を恐れずに言えば、現時点では、三浦監督は得点数など目先の数字にはそこまでこだわっていないのかもしれない。それよりも、シーズンを通して簡単には崩れないベースの構築に注力する。
J2残留という唯一にして最大のミッション完遂のために、強い信念でチームの強化に取り組んでいく。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストweb編集部)
【日本代表PHOTO】韓国、モンゴル戦に臨む招集メンバー23人