報道が確かなら、ニューカッスルの経営陣は難しい舵取りを迫られる。

　英紙『Daily Mail』は現地時間３月３日、スティーブ・ブルース監督とマット・リッチーが練習場で衝突したと報じた。選手たちはリッチーを支持しており、一部は指揮官に対する信頼を失っているという。

　ウォルバーハンプトンと１-１で引き分けた２月27日のプレミアリーグ前節で、ブルース監督は試合後に途中出場したリッチーを批判していた。失点場面について話す際、戦術の指示を味方に伝えなかったと口にしているのだ。

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『Daily Mail』によれば、これを伝え聞いた本人は憤慨。電話でブルース監督に説明を求めたという。だが、「３月２日の練習で話す」との指揮官の返答に、より苛立つことになったそうだ。

　そして迎えた２日、練習に臨んだスコットランド代表DFは、アシスタントコーチからオフィスで監督が待っていると聞かされる。ただ、チームの面前での対話でないことに怒ったリッチーは、指揮官を「臆病者」と呼び、面談を拒否した。
 

　それに対し、「臆病者」呼ばわりを聞きつけたブルース監督は激怒し、グラウンドでリッチーに詰め寄り、肩をぶつける事態に発展。リッチーが“物理的”な反撃に出ることはなかったものの、両者は互いを罵倒したと伝えられている。

　同紙によると、ニューカッスルの一部選手たちは、ブルース監督が責任をチームに転嫁してきたとして不満を募らせており、信頼を失っているという。中には、彼の発言について、WhatsAppで嘲笑する者もいるそうだ。

　一夜明けた３日、リッチーはスタッフと選手たちに謝罪したとのこと。だが、報道の通りなら、イングランド人指揮官とチームの間に生じた亀裂は深刻だ。現時点で上層部はブルース続投の方針というが、直近公式戦17試合で２勝と苦しみ、降格圏に３ポイント差の17位と低迷するなかでの判断に注目が集まる。

　ニューカッスルは７日の次節、残留を争うウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンと対戦する。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部