J２初参戦のSC相模原がホームに京都サンガF.C.を迎えた開幕マッチは、２-０のスコアで京都が勝利を収めた。

　序盤からアウェーの京都が優位に試合を進める。ボールを握りながら、テンポ良くパスを回して敵陣に攻め込む。一方の相模原は焦れずに守りながら、奪ったボールはスピーディに前に運び、チャンスをうかがう。

　両サイドからの仕掛けや、中央から連動したアタックを繰り出す京都に対し、相模原はチームの強みである“粘り強さ”を体現してゴールを許さない。球際でも個々が激しく戦い、相手の侵入を食い止める。

　前半終了間際には右サイドから攻め込まれた相模原は、失点しても不思議ではないピンチに見舞われるが、この場面でも守備陣が懸命なディフェンスを見せて事なきを得る。京都はやや攻めあぐねた感があった前半はスコアレスで終わる。

　後半も、攻める京都、守る相模原の構図は変わらない。55分にはGK竹重がファンブルしたボールを李に押し込まれるが、惜しくもボールは枠の外。その李との交代で、京都は昨季J２得点王のP・ウタカを投入し、さらに圧力をかける。

　押し込む時間帯がさらに増えた京都だが、思うようなフィニッシュの形になかなか持ち込めず、あと一歩のところでゴールをこじ開けられない。
 

　しかし、82分についに均衡が破れる。CKのチャンスにJ・バイスがヘッドでねじ込み、京都が先制に成功する。さらに85分には三沢が強烈なミドルを突き刺して、リードを２点に広げる。

　試合はそのままタイムアップ。京都が苦しみながらも２-０で開幕戦勝利を飾った。

取材・文●広島由寛（サッカーダイジェスト編集部）