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両親に捨てられても諦めなかった男。パルメイラスの南米制覇に貢献した元新潟FWホニの波乱万丈人生

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年01月31日

「絶対にあきらめないタイプの男」が成し遂げた偉業

リベルタドーレス杯を掲げるホニ。彼がここまで来るのは並大抵の努力では成し遂げられないものだった。 (C) Getty Images

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 元Jリーガーがついに南米の頂に立った。

 現地時間1月30日にブラジルの“聖地”マラカナンで開催されたコパ・リベルタドーレス決勝は、1-0でパルメイラスがサントスに勝利した。スコアレスで迎えた後半アディショナルタイム9分にブルーノ・ロペスが強烈なヘッドをねじ込んだ。

 21年ぶりの南米制覇を成し遂げたパルメイラス。この名門の躍進を支えたのが、かつてアルビレックス新潟に所属していたホニだ。

 2018年に契約問題に揺れながら新潟から母国の古豪アトレチコ・パラナエンセに移籍していたホニは、昨年2月にパルメイラスに入団。今大会では決勝までに5ゴール・7アシストと出色のパフォーマンスを披露。世界の注目を集めたファイナルでも絶妙なクロスでB・ロペスの決勝弾を演出してみせた。

 そんなホニだが、ここまでの人生は決して平たんではない。

【動画】リベルタドーレス杯決勝で圧巻のクロス! ホニの決勝弾アシストシーンはこちら
 ブラジルのサッカー少年の多くがそうであるように、貧しい家庭に生まれたホニは、幼くして4人の兄弟姉妹とともに両親に捨てられ、祖父母の元で生活をしていた。しかし、頼りにしていた祖母も他界。彼は生活のために祖父の農作業を手伝いながら、土木作業員やバイク便、整備士の助手などを掛け持ちして働き続けたという。

 それでも幼少期に祖父母から渡された数少ないおもちゃであったサッカーボールで生計を立てる夢を彼は諦めてはいなかった。労働の傍らで努力を重ねたホニは19歳だったブラジル4部のヘモでプロデビューを飾ったのだ。

 苦労の末の南米制覇だ。試合後にフラッシュインタビューに応じたホニは、「俺は絶対にあきらめないタイプの男だ」と叫び、こう続けた。

「僕がこのクラブに来た時、『パルメイラスは死んだ』と言われて、『歴史をもたらす』と言った。だからいつか神様は自分のもとにいてくれると確信していた。適切な時に物事が起きるってね。これまでは本当に辛いこともたくさんあった。けど、僕は諦めずに前進し続けてきた。これは神様が僕に与えてくれた力だ」

 さらに「僕はようやく一歩を踏み出したところさ」と自信を覗かせたホニ。25歳の元Jリーガーは、これからさらに飛躍していきそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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