またひとり、稀代のスーパースターがスパイクを脱いだ。元イングランド代表FW、ウェイン・ルーニーである。

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　現地金曜日、フットボールリーグ・チャンピオンシップ（イングランド２部）の名門ダービー・カウンティが公式リリースを発表。昨年11月から選手兼暫定監督を務めてきたルーニーを正式に監督へ昇格させる（契約は2023年１月末まで）とし、35歳の名ストライカーが事実上“現役引退”することを明かしたのだ。

　暫定監督に就任してからは自身をベンチメンバーにも選んでおらず、ルーニーはもっぱら指揮に専念していた。もはや現役引退は既定路線と目されていたが、やはり突然のビッグニュースに世界中のファンからは「早すぎるよ！」「まだまだやれるじゃないか」など惜しむ声が続出している。

　これを受けて、ルーニー本人が公式インスタグラムで想いを吐露。「プレーキャリアのすべての瞬間を愛しているよ。でもいまは、ダービーという偉大なクラブでマネジメントのキャリアをスタートさせることに興奮しているんだ」と綴り、「みんなからのすべてのメッセージに感謝するよ」と謝意を述べた。

　投稿とともに掲載したのは、自ら厳選した６枚の写真だ。最初に監督となった現在のカットを立て、プロデビューを果たしたエバートン時代、栄華を極めたマンチェスター・ユナイテッド時代、MLSに新天地を求めたＤＣユナイテッド時代、昨年１月から籍を置くダービー時代、そして最後がイングランド代表で10番を背負う雄姿だ。いずれもゴール後やトロフィーを掲げる歓喜の瞬間を捉えている。

　インスタの投稿にはさっそく数多のフォロワーからコメントが寄せられており、かつての僚友や盟友たちからも続々と惜別メッセージが届いている。

「真のレジェンドだ！」（ラミロ・フネス・モリ）
「次のチャプターでも頑張って！」（カラム・ウィルソン）
「グッドラック！」（ロビー・キーン）
「君こそベストだ！ すべてにありがとう！」（フェデリコ・マケダ）
「素晴らしいキャリアに祝福を！　君は偉大だった」（パトリック・クライファート）

　ほかにもアーロン・レノン、イアン・ライト、ヤニック・ボラシ、ティム・ケイヒルら新旧のスターたちが絵文字などで、ルーニーの新たな門出にエールを贈っている。

　記録にも記憶にも残る名手、ウェイン・ルーニー。現役引退を決意するに至ったが、もちろんのんびりなどしていられない。

　正式監督として率いることになったダービーは現在、FLCで24チーム中22位と降格圏に沈んでいる。ルーニー暫定政権が発足して以降は３勝２敗４分けとまずまずの戦績。上昇の気配を見せるなか、若き新米監督が今後どのような舵取りを披露していくのかに注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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