なぜ山梨学院は3度のPK戦を勝ち抜けたのか。「楽しんで蹴ってこい」キャプテン熊倉がかけた“魔法の言葉”【選手権】

カテゴリ:高校・ユース・その他

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年01月11日

3回戦・藤枝明誠、準決勝・帝京長岡、に続き青森山田もPK戦で撃破

三度PK戦でシュートストップし、母校を選手権優勝に導いたGK熊倉。写真:徳原隆元

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[高校選手権 決勝]山梨学院2(4PK2)2青森山田/1月11日/埼玉

 11年前の決勝点を彷彿とさせる山梨学院のMF広澤灯喜(3年)のゴールで始まったこの日の決勝は、両校の良さが存分に発揮された激しい攻防で始まった。

 先制点を奪われた青森山田は圧力を強め、後半12分にDF藤原優大(3年)、同19分に安斎颯馬(3年)が続けてゴールを奪いゲームをひっくり返す。

 しかし諦めない山梨学院は後半33分、一瞬の隙を突いて10番の野田武瑠(3年)がシュートを決め2-2の振り出しに戻す。終盤は相手に決定機を作られるものの、身体を張ったディフェンスでこれを凌ぐと、延長も守り切り勝負はPK戦に持ち込まれた。

 3年間の集大成となるPK戦。誰しもが緊張で顔を強張らせるような場面のなか、山梨学院の選手たちはどこか表情が明るかった。

 試合後にオンライン上で取材に応じた山梨学院のGK熊倉匠(3年)は、その時の状況をこう明かした。
「泣いても笑っても最後。全員楽しんで蹴ってこいみたいな話をしました」

 主将からの言葉の効果か、キッカーの選手たちは「リラックスできていた」という。
 
 今大会では、3回戦の藤枝明誠戦、準決勝の帝京長岡戦に続いて3回目のPK戦。ここまで2度のPK戦をいずれもシュートストップしている守護神は、「自信もありました。PKになって今日は自分の日だなと感じていた」と意欲も充分だった。

 その言葉通り、この日のPK戦でも熊倉は1本をストップ。チームメイト4人全員が成功させ、PK4-2でモノにした。

 熊倉は「早い時間帯に点は取れたんですけど、青森山田の攻撃を受けて厳しい時間帯もあった。本当に押されてはいたんですけど、全員で気持ちを切らさず頑張った結果が、今日の勝利に繋がったんじゃないかなと思います」と死闘となった決勝戦を振り返り、「最後に自分も活躍出来てよかった」と笑みをこぼした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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