J１リーグは12月12日、各地で32節の６試合を開催。カシマスタジアムでは、鹿島アントラーズ対清水エスパルスの一戦が行なわれた。

　前節浦和レッズに４-０で快勝した鹿島はそこから中12日、対して王者・川崎フロンターレと２-２で引き分けた清水は中６日で迎えたこのゲーム。

　開始４分で鹿島が均衡を崩す。CKの流れからゴール前こぼれたところを、最後は上田綺世が押し込み、幸先よく先制に成功する。

　勢いに乗ったホームチームは12分にも追加点。ファン・アラーノのスルーパスに反応した上田がGKと１対１になると、冷静に相手をかわし再びゴールに流し込んだ。東京五輪世代の22歳はこれで今季10点目となり、大台に乗せた。

　反撃したい清水は、精神的優位に立つ相手に押し込まれ、耐える時間が続く。それでも徐々にボールを前に運べるようになり、31分にはペナルティエリア手前でFKを獲得。キッカーを務めた西澤健太が右足で狙いすましたシュートを放つが、壁に阻まれてしまう。

　37分にも鹿島が絶好機。山本脩斗が左サイド敵陣深くから上げたクロスに、フリーのエヴェラウドが頭で合わせるが、惜しくも枠の左に外れ、３点目とはならない。前半は２-０で折り返す。
 

　後半に入り清水がやや押し込むなか、57分にはCKからキッカー西澤のクロスからジュニオール・ドゥトラがヘディングシュートを放つが、枠の左に外れ反撃の１点とはならず。76分には金子翔太を投入し、打開を試みる。

　対して鹿島もビッグチャンスを迎えながら、勝利をより確実にする次の１点を奪えない。そのなかで83分には３枚替えを敢行。永木亮太、荒木遼太郎、松村優太を一気にピッチへ送り込み、追加点の機会を窺う。

　ただその後スコアは動かず、試合終了のホイッスル。逆転でアジア・チャンピオンズリーグ出場権獲得（３位以上）を目指す鹿島が２-０で勝利し、確実に勝点３を積み上げた。勝点は58となった。一方の清水は４試合ぶりの黒星となった。

　次戦はともにホームで、鹿島が19日（土）にセレッソ大阪とリーグ最終戦、清水は16日（水）にベガルタ仙台と対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部