J１リーグは９月13日、第16節の７試合を各地で開催した。ニッパツ三沢競技場で行われた横浜FC対名古屋グランパスの一戦は、３－２でホームの前者が勝利を収めた。

　８月はクラブ初のJ１リーグでの３連勝と波に乗っていた横浜FCだが、そこから一転、現在３連敗中でホームに名古屋を迎えた。

　対する名古屋は前節・横浜F・マリノスに２－１で逆転勝利するなど、ミスはあったものの、ストロングポイントの堅守が復活してきている。

　今にも雨が降り出しそうななか始まった試合は、戦前の予想に反して、名古屋がボールを回し、横浜FCがFW斉藤光毅の俊足を生かした縦に速い攻撃を仕掛ける構図となった。

　名古屋のボール回しに落ち着いて対応していた横浜FCだったが、12分に先制点を与えてしまう。相馬勇紀のクロスボールはクリアするが、こぼれ球に反応し、走り込んできた右SBの吉田豊に強烈なシュートを決められ０－１とリードを許す。

　しかし19分、齋藤功佑が同点弾を決める。DF田代真一のスルーパスは、DFの足に当たるものの、これに反応した齋藤功佑が冷静にシュートを決め１－１とする。

　さらに22分。左のCKを得るとキッカーの手塚康平が左足アウトサイドでクロスを供給。ゴール前の混戦からボールがDF田代の目の前にこぼれてくると、右足で合わせたシュートがDFの足に当たってそのままネットに吸い込まれ、２－１の逆転に成功する。
 

　迎えた後半は、それぞれ交代選手が結果を出すなど総力戦の様相を呈してきた。

　名古屋は63分に３枚替えを行なうと、出場したマテウスが73分に得点を決め、２－２の同点に追いつく。

　しかしホームの横浜FCも66分に２枚替え。代わって出場した瀬沼優司が78分に勝ち越し点を決める。３－２とリードを奪ったホームチームは相手の猛攻を耐え凌ぎ、試合終了のホイッスルを迎えた。この試合、ベンチメンバーに入っていたものの、三浦知良の出場はなかった。

　この結果、ホームで貴重な白星を挙げた横浜FCは連敗を３で止めた。一方の名古屋は２試合ぶりの黒星となった。

　次節、横浜FCは９月20日に、敵地で大分トリニータと対戦。名古屋は同19日にホーム豊田スタジアムでヴィッセル神戸を迎え撃つ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部