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「フランスの宝が狙われた」右足首がグニャり…。フランス杯で負傷したエムバペの状態を地元紙がレポート

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年07月25日

トゥヘル監督も怒り心頭

ペラン(右)のハードタックルで負傷退場を余儀なくされたエムバペ(左)。苦痛の表情を浮かべピッチを後にした。 (C) Getty Images

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 現地時間7月24日にスタッド・ド・フランスでフランス・カップ決勝が行なわれ、サンテティエンヌを1-0で下したパリ・サンジェルマンが2年ぶり13回目の優勝を飾った。

 14分にエースのネイマールが決めたゴールが決勝点となり、シーズン途中で打ち切りとなったリーグ・アンに続いて国内2冠を達成したパリSG。だが、後味の悪い結果となってしまった。

 問題が発生したのは、30分だった。フランス代表FWのキリアン・エムバペが、相手のベテランCBロイキ・ペランに右足首を挟み込まれるようなタックルを受けると、背番号7は「アア!」という叫び声とともに顔をゆがめてピッチに倒れ込み、そのまま負傷退場を余儀なくされたのだ。

 あまりの悪質なレイトタックルに両軍の掴み合いにまで発展した大騒動は、VAR判定の結果、ペランの退場で収拾がついたものの、右足首をぐにゃりと捻ってしまったエムバペは、試合後に松葉杖をつきながら公の場に登場。どうやら軽傷では済まなかったようだ。

 8月にチャンピオンズ・リーグが控えているパリSGは、怒り心頭だ。試合後の会見でトーマス・トゥヘル監督は、サンテティエンヌに苦言を呈した。

「今シーズン、我々はサンテティエンヌと3回対戦した。それでレッドカードが3枚出ているんだ。それも、選手たちが疲れている終了間際ではなく、最初の30分で、だ。今日はネイマールに始まって、キリアンの怪我に終わったんだ。恐ろしい話だよ。理解に苦しむ」
 
 さらにパリの地元メディアも不安を募らせている。日刊紙『Le Parisien』は、「パリジャン(パリの男たち)が息をのむ」と銘打ち、エムバペの状態について次のように綴っている。

「パリの成功を阻止しうる3つの落とし穴は、国際大会での敗北、そしてネイマールかエムバペの離脱だ。そのうちの一つを王者はやられてしまった。ロイキ・ペリンのタックルは完全に狙っていて、フランスの宝は狙われたのだ。

 怪我をしたエムバペがどれだけ離脱するかは定かではないが、松葉杖で出てきた状態を見るに、芳しくないのだろう。アタランタとのチャンピオンズ・リーグへの出場機会も奪われてしまったと見ていい」

 クラブ史上初のビッグイヤー獲得を目指すフランスの絶対王者に、暗雲が立ち込めている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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