[J１リーグ６節]湘南１-０鹿島／７月22日／Shonan BMWスタジアム平塚

　前節から７選手を入れ替えて試合に臨んだ湘南ベルマーレは、鹿島アントラーズにボールを握られる展開が続くものの、粘り強いディフェンスで凌ぐと、後半に投入した石原直樹の66分の得点を守り切り、１－０で今季初勝利を収めた。

　湘南は、第４節の札幌戦こそ０－０の引き分けとしていたものの、開幕の浦和戦、第３節の横浜戦、前節の柏戦の３試合は２－３のスコアで、リスタートマッチの仙台戦を０－１、と攻守が噛み合わず１点差で涙を呑んでいた。

　ホームでの今季初勝利となった湘南の浮嶋敏監督は、試合後にこう振り返った。

「内容的に悪いゲームじゃないけど、最後勝てなかったところは、本当に小さいこと。あと一つ寄せるだとか、１対１で抜かれてももう一度戻ってカバーするとか、そういう部分を今日のゲームは選手たちがしっかりとやってくれて、圧勝とかキレイな勝ちではないですけど、ベルマーレらしい良い戦いができたと思います。そういう意味では６試合目にして勝つに値するゲームだったんじゃないかな」
 

　さらにこの日J１初先発となったGKの谷晃生や、リーグ初先発の岩崎悠人など若い力も躍動した。

「GKだけじゃなく、フィールドも含めて、連戦なので、みんなが戦力だとずっと言ってきています。谷も岩崎もリーグ戦初先発で、臆せず自分の力をしっかりと出してくれたと思いますし、前節サブにも入っていなかった馬渡（和彰）も、しっかりと90分間プレーしてくれたので、そういう総合力の勝点３だったのかなと思います」

　さらに後半には市立船橋高から加入した高卒ルーキーの畑大雅もデビュー。88分にはカウンターからGKと１対１の場面を作り出すなど存在感を発揮した。

「最終的には１－０でしたけど、前半の岩崎のもそうですし、畑の後半のアレもそうですけど、あとは決め切れればもっと良いかなと思います。ただ、本当に自分の特長を出してくれて、戦力になっていた。そういう総合力の勝点だったと思います」と、浮嶋監督は若手の台頭にも自信を覗かせた。

　若手の突き上げとともに、ベテランの石原も決勝点を挙げるなど、良いサイクルとなってきた湘南。次節は敵地で川崎フロンターレと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【J１第６節PHOTO】湘南１－０鹿島｜鹿島の終盤の猛攻に耐えた湘南が石原のゴールを守り切り勝利