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【ベガルタ仙台の最新序列】18歳ルーキーGKが正GK奪取も!? 前線はロシア帰りの西村の加入で大激戦

カテゴリ:Jリーグ

小林健志

2020年07月11日

守備の要、シマオ・マテが戦列を離脱。復帰後の最終ラインと中盤の顔ぶれは?

仙台の最新序列。
特=特別指定選手

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 2月の開幕から、コロナ禍での約4か月の中断期間を経てJ1リーグも7月4日から再開された。“第2の開幕”とも言える、第2節、3節の2試合を終え、チーム内でも変化が生じている。スタメン争いの構図や今後の台頭が予想される若手などを踏まえ、ベガルタ仙台の最新チーム内序列を紹介していく。

―――◆――◆―――

【FW】
 中断期間中にCSKAモスクワからレンタル移籍で西村が加入し、FW登録選手が6人に増えたこともあり、2トップから3トップへと布陣を変更した。中央は長身FWでポストプレーで強さを発揮する長沢と赤﨑がポジションを争う。

 左ウイングは西村が一番手。ポジショニングの巧さは他を圧倒する。右ウイングは湘南戦でゴールを挙げたジャーメインと浦和戦でゴールを挙げた山田、さらに両サイドでプレーできるA・ゲデスも加わり、ポジション争いは非常に激しくなっている。

【MF】
 中盤は1アンカーでインサイドハーフ2人という布陣に変更になった。アンカーの一番手は椎橋。対人守備の強さに加え、展開力も併せ持っており、富田、兵藤といったベテラン勢を一歩リードしている。負傷離脱中のS・マテが復帰した後は吉野との競争になる可能性もある。

 インサイドハーフは激戦。松下、関口、道渕、中原、佐々木、田中らに加え、山田やA・ゲデスなどFWの選手や、右サイドバックが想定されていた浜崎もポジション争いに加わっている。消耗が激しいポジションということもあり、試合ごとにさまざまな組み合わせになる可能性が高く、序列が決まってくるのはもう少し先になるかもしれない。

【DF】
 4バックはそのまま維持される形となった。センターバックは絶対的な対人守備能力を誇るS・マテが負傷し、守備力の低下が懸念されたが、吉野と平岡が安定したパフォーマンスを誇っている。吉野はパス精度も高く、ビルドアップを考えればS・マテ復帰後も最終ラインに定着する可能性がある。

 右SBは蜂須賀が一番手で、負傷から復帰した飯尾も出場機会を窺う。左SBはサイドハーフからコンバートされた石原と、山形時代に木山監督の下でプレーした柳が激しく争う。また特別指定選手の真瀬が浦和戦で左SBとして途中出場。同じく特別指定選手のアピアタウィア久もベンチ入りするなど、戦力として計算されている。

【GK】
 J・スウォビィクの負傷により、ユースから昇格1年目でU-19日本代表候補の18歳・小畑が急速に台頭。再開初戦の湘南戦で先発出場を果たすと、落ち着いたシュートストップと正確なキックで完封勝利に大きく貢献した。

 シュートストップに圧倒的な強さを見せるJ・スウォビィクも練習に復帰しており、正Gに復帰する可能性もあるが、木山監督が目指すポゼッションスタイルを考えると、長短のキック精度が非常に高い小畑が今後正GKに定着する可能性もある。

文●小林健志(フリーライター)
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