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【ACLプレーオフ】ベールを脱いだ「新生レイソル」 “相手を破壊するサッカー”の完成度は?

カテゴリ:Jリーグ

小田智史(サッカーダイジェスト)

2015年02月17日

勝利はしたもののフィニッシュに大きな課題。

レアンドロが決勝点となるヘディングシュートを決める。写真:菅原達郎(サッカーダイジェスト写真部)

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 2015シーズン最初の公式戦となったACLプレーオフ。柏は、タイのチョンブリFCを相手に、延長戦にもつれ込みながらもレアンドロの決勝ヘッドで3-2と勝ち切り、本戦に駒を進めた。
 
 アジアの舞台で、リーグ戦より一足早く吉田新監督率いる「新生レイソル」がベールを脱いだ――。
 
 今季アカデミーからの一貫化を目指した柏は、トップチームにも4-3-3システムを移植。アンカーの茨田、インサイドハーフの大谷、武富と中盤3枚を起点にパスワークで崩す形が随所に見られた。
 
 また、左ウイングに入ったクリスティアーノが自らのドリブル突破と、左SB輪湖とのコンビネーションでサイドからチャンスメーク。こちらも今季の攻撃パターンのひとつとして考えられそうだ。
 
 チョンブリ戦ではフィールドプレーヤー10人のうち半数の5人がアカデミー出身者。ゆえに“吉田サッカー”の浸透度も予想以上に早いという。
 
 輪湖も「ボールが落ち着くということがチームとして共通理解である。サイドの選手は上がりやすいですし、タイミングを考えるだけでいいくらい、(お互いの)考えが明確になったのがこれまでとの違いだと思う」と振り返る。
 
 ただし、この日は多くのシュートチャンスを作りながら、120分で3点(うち1点はPK)に留まった。ペナルティエリアに侵入しても、フィニッシュではなくパスを選択するシーンが多かった点は、今季初の公式戦というエクスキューズを差し引いても改善が必要だろう。

先制点を決めた武富。ユース時代に吉田監督の薫陶を受けたアタッカーだ。写真:菅原達郎(サッカーダイジェスト写真部)

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「いくら良い形を作っても、最後を決めなければなんの評価にもならない。そこは真摯に受け止めて、突き詰めて行かないといけない」(大谷)
 
「自分のサイド(右)で攻撃を組み立てるという部分では、比較的顔を出してスムーズにできたとは思いますが、逆サイドで攻撃を仕掛けて行く時にどう絡んでいくかは課題だと思う」(工藤)
 
 タイのクラブとの対戦とあって、勝手が違う部分は少なからずあっただろう。工藤曰く「今日が完成形じゃないし、もっともっと良くなると思う」。3月7日に開幕するJリーグで、吉田監督の言う「相手を破壊するサッカー」がどこまで完成度を高めるのか、今季の大きな注目ポイントになるだろう。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
 
■試合の結果
ACLプレーオフ
柏 3-2 チョンブリFC
得点者/柏=レアンドロ×2(58分=PK・116分)、武富(8分)
    チ=レアンドロ・アサンプカン(10分)、クルゥクリット(65分)
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