【U-22日本代表】不動のCB、岩波拓也がリオ五輪予選へ決意

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2015年02月10日

2月14日のシンガポール戦を「良いシミュレーションに」。

U-22日本代表の最終ラインを統率する岩波。2月14日のシンガポール戦でのパフォーマンスに注目が集まる。

画像を見る

2016年のリオデジャネイロ五輪出場を目指すU-22日本代表は、来月3月27日に開幕するU-23アジア選手権予選(編集部・注/リオ五輪のアジア1次予選を兼ねる。日本が入ったI組はマレーシアで開催)に向け、2月11日から15日にかけてシンガポール遠征を実施する。
 
 選ばれたメンバー18人のなかで、手倉森ジャパンの主軸のひとりが岩波拓也だ。最終ラインの要として活躍が期待されているこの不動のCBは、遠征の直前まで所属する神戸の鹿児島キャンプに参加。現在のコンディションについて訊くと、「沖縄の1次キャンプでフィジカル的にけっこう追い込んだので、すごく良い状態でやれていると思います」と表情は明るい。
 
 今回のシンガポール遠征において、個人としては「まずはレギュラーを獲らないとダメだと思っていますし、せっかく(神戸の)キャンプを抜けていくので、試合(編集部・注/2月14日にはU-23シンガポール代表と対戦)に出たいです」と意気込む。
 
 一方、チームとしては「オリンピックの予選を来月に控えていて、もちろんメンバー選考は監督が決めることですけど、今回はシンガポールに行って、暑さや湿度など(マレーシアと)似たような気候を経験できる。良いシミュレーションができればいいなと思います」としたうえで、「やっぱり代表は結果を出さなければいけない。そういうところを全員が理解しながら、1次予選を見据えて大事な遠征にしたい」と勝負へのこだわりを見せた。
 
 戦術的な部分では、ベスト8で終わった昨年9月のアジア大会ではラインコントロールに苦心する姿が見られたが、「徐々に良くなってきています。アジア大会の時は少しラインが下がって、(準々決勝の相手)韓国にずっと押し込まれてしまった。でもこの前のタイ・バングラデシュ遠征ではそこがすごく改善されて、やりやすかった。手応えを掴みながらやれているので、継続してやり続けたいです」と自信を深めている。
 
 本人は“まずはレギュラーを獲らないとダメ”とあくまでも謙虚な姿勢を貫くが、冒頭でも記したように、この男の存在を抜きにして現在のU-22代表の守備を語ることはできない。なによりも、日の丸を背負ってプレーすることは「15歳からずっと代表に選んでもらって、チームではもちろんですが、代表のユニホームを着て試合ができるのもすごく楽しいし、幸せなこと」と感じている。
 
 代表としての自覚と責任感、充実感を胸に強く刻みながら、さらに高みを目指している。
「(代表でのプレーを)長く続けられるのは、難しいことですけど、やりがいも感じています。選ばれ続けたいし、A代表も自分のなかでは目標にしています。そこに1日でも早く辿り着けるように、まずはこのU-22代表で結果を出したい」
 
 揺れ動く日本サッカーの将来を担うべき20歳のさらなる成長と進化に注目したい。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
【関連記事】
【アジア大会】岩波拓也の挑戦 「クウェート戦」で輝きふたたび?
【U-21日本代表】イラク戦で露呈した経験不足 ディフェンス面の向上が連覇の鍵に
【U-21日本代表】アジア大会総括|隣国のライバルが浮き彫りにした若き日本代表の現実
【U-22日本代表】リオ五輪1次予選に向け、2月14日に試金石のシンガポール戦
【神戸】期待のブラジル人ボランチが合流 課題の失点減少へネルシーニョ色も徐々に

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ