「僕らは守られないの?」
今から約6年前にブラジルで開催されたワールドカップは、決勝でドイツがアルゼンチンを延長戦の末に1-0で打ち破り、通算4度目の戴冠を果たして、幕を閉じた。
アルゼンチン国民にとっては、忘れることのできない敗戦。ピッチで戦っていた選手たちも苦々しい想いを抱えているのは、想像に難くない。
いまだに、この試合のレフェリングに怒りをぶつける選手もいる。元アルゼンチン代表FWのゴンサロ・イグアインだ。
リオネル・メッシと2トップを組んでいた背番号9は、この度、アルゼンチン・メディア『Tyc Sports』のインタビューで、この大一番を回想。そのなかで、物議を醸したワンシーンに不満を漏らした。
問題となったのは、59分のシーンだ。味方からのロングボールに抜け出したイグアインに対応しようと飛び出してきたノイアーがエリア内で激突。この時、ドイツの守護神の膝が顔面をヒットしていたのだが、二コラ・リッツォーリ主審は、遅れて入ってきたとしてイグアインのファウルを取ったのである。
ボールしか見ていなかったノイアーの蹴りがパンチングよりも先に入った危険なプレーであったために、ドイツ側のファウルを取られてもおかしくはなく、当時、試合の明暗を分けたプレーとしても話題となった。
アルゼンチン国民にとっては、忘れることのできない敗戦。ピッチで戦っていた選手たちも苦々しい想いを抱えているのは、想像に難くない。
いまだに、この試合のレフェリングに怒りをぶつける選手もいる。元アルゼンチン代表FWのゴンサロ・イグアインだ。
リオネル・メッシと2トップを組んでいた背番号9は、この度、アルゼンチン・メディア『Tyc Sports』のインタビューで、この大一番を回想。そのなかで、物議を醸したワンシーンに不満を漏らした。
問題となったのは、59分のシーンだ。味方からのロングボールに抜け出したイグアインに対応しようと飛び出してきたノイアーがエリア内で激突。この時、ドイツの守護神の膝が顔面をヒットしていたのだが、二コラ・リッツォーリ主審は、遅れて入ってきたとしてイグアインのファウルを取ったのである。
ボールしか見ていなかったノイアーの蹴りがパンチングよりも先に入った危険なプレーであったために、ドイツ側のファウルを取られてもおかしくはなく、当時、試合の明暗を分けたプレーとしても話題となった。
ドイツの絶対的守護神とのワンプレーに、イグアインは今もやるせない想いを抱いているようだ。『Tyc Sports』で、次のように語った。
「あれはPKだった。ノイアーはボールに触れる前に僕に対して膝を見舞った。それでボールに達することができなかったんだ。もしも、彼が僕の顔面をヒットしていなければ、彼が先にボールに触れたかは分からない。僕は彼のことを見ていなかったから、どこにいるのか全く分からなかった」
さらに「あのジャッジが『GKを守る方法だ』と言う人もいる。じゃあ、僕らの方はどうなるの? 守られることはないの?」と疑問を投げかけたイグアインは、リッツォーリ主審への不満も口にした。
「フィールドプレイヤーは、膝を立ててジャンプすることはできない。ノイアーは腕と膝と一緒にジャンプするというアドバンテージがある。でも、最悪だったのは、主審が僕のファウルをとったことさ」
もし、このシーンでPKがジャッジされていたら、試合の行方はどのようになっていたのだろうか――。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部