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「アグエロオオオーー!」世界で話題となった名調子はなぜ生まれた? “奇跡”の舞台裏を英実況が語る!

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年05月14日

語られる44年ぶりの戴冠劇の舞台裏

サッカー史に残る劇的な形で戴冠した2011-12シーズンのシティ。その最終節を実況した男が当時の想いを告白した。

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 今から8年前の2011-12シーズンのプレミアリーグは、まさに伝説的な形で幕切れとなった。オイルマネーによって大きな飛躍を遂げたマンチェスター・シティが、“隣人”ユナイテッドを最終節で蹴落として、44年ぶりの戴冠を果たしたのである。

 同時刻開催だった大一番で、先にサンダーランドを破り、得失点差で首位に立っていたユナイテッドに対し、シティは降格圏にいたQPRに1点のビハインドを負って90分を迎えていた。

 このままユナイテッドに競り負けるかと思われたが、“奇跡”が起こる。後半アディショナルタイム2分にエディン・ゼコが同点弾をねじ込んでタイスコアに引き戻すと、その2分後にはマリオ・バロテッリのラストパスを受けたアグエロが豪快な一撃を蹴り込んで逆転に成功したのだ。

 ほぼラストプレーで起死回生の逆転優勝を決めたシティ。当時の指揮官であるロベルト・マンチーニが、「こんな終わり方は信じられない」と興奮気味に語るほどのアンビリーバブルな戴冠劇だった。

 そんな“奇跡”に花を添えた男がいる。この試合の中継を担っていた英衛星放送『Sky Sports』で実況を務めていたマーティン・テイラー氏だ。長年、プレミアリーグでコメンテーターを務めてきた彼は、アグエロが決勝弾を決める瞬間に、次のように叫んで、大きな話題を呼んだ。

「バロテッリからアグエロオオオオオオオオオオオオオオーーー! こんな試合、前代未聞です。こんなこと誰が起こせると思ったでしょう。シティがユナイテッドから優勝をもぎ取りました!」
 
 感情の赴くままに実況した、まさしく名調子である。この時、テイラー氏は何を考えていたのか? 試合が行なわれた日と同じ現地時間5月12日に英紙『The Sun』のコラムで、こう綴っている。

「ユナイテッドの状況はテレビ越しに見ていたから、本当に緊張感があった。今までに経験したことのない、まさに息を呑むような瞬間だった。だからコメンテーターとしては、アグエロが決めた時には、本能的に叫ぶしかなかった。素直にゴールが決まったことを伝えようと思ったらああ喋っていたよ」

 さらにテイラー氏は、謙虚にこうも記している。

「38年の実況キャリアの中で、いつもの仕事通りに喋った私の言葉が、シティの歴史の一部として人々の記憶に残っていることは嬉しい。謙虚な気持ちで『ありがとう』と言いたい」

 日本のサッカーフリークの間でも耳に残っている方が多いであろう、あの名実況。それはファンと同じように本能的に吐き出されたものだったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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