今や世界で最も新型コロナウイルスが拡大しているヨーロッパでは、サッカー界カレンダーの大幅な見直しが余儀なくされている。
 
　すでに各国リーグと欧州カップ戦（CLとEL）のほとんどが停止中で、現地時間３月17日にはUEFA（欧州サッカー連盟）が今夏に予定されていたEUROの１年延期も正式決定している。
 
　今後の焦点は、今シーズンの各国リーグ、そして欧州カップ戦をいつから再開し、いつまでに終わらせるか、だろう。EUROを延期したことで、クラブの試合を消化するスケジュールが生まれている。そんな中でイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は３月17日、「UEFAの目標は欧州カップ戦を完走させることだ」と報じた。
 
　同記事によれば、各国リーグはそれぞれの国の感染状況によるため再スタートがバラバラになりそうだが、ラウンド・オブ32第２レグで止まっているELは４月30日、ラウンド・オブ16第２レグで止まっているCLは５月５日に再開される可能性があるという。本来は５月30日に予定されていたCL決勝は、６月27日に開催するプランだ。
 

　ヨーロッパ・サッカーは、７月～６月が１シーズン単位となっており、選手とクラブの契約、ユニホームのサプライヤーやスポンサーなど主な契約関連は、６月30日までの契約がほとんど。それを考えると、すべてのコンペティションを６月中に“完走”させる必要がある。７月までずれ込めば、様々な点で複雑な交渉が必要になるのは必至だ。
　
　UEFAはEURO延期を発表した３月17日の声明の中で、CL＆ELのスケジュールに関しては追って発表するとしている。その正式決定に注目が集まる。
 
構成：ワールドサッカーダイジェスト編集部