柳下正明監督は力強く今季の抱負を述べた。「昨年12位のチームがなにを言うかと思われるかもしれないが」と前置きした後、「なにかひとつタイトルを獲って、ACLに出場できるようにしたい」。その鍵を握る4人の新戦力について「新潟のサッカーに合った選手たち。課題を補ってくれる」と期待をかけた。
新潟は昨季、ACL出場とタイトル獲得という目標を達成できなかった。その要因が、決定力不足。ハイプレッシャーと局面でのショートパスを組み合わせた戦術は浸透したが、結果にはつながらなかった。それを解消するための補強が、今季のテーマのひとつだった。
攻撃の起爆剤として期待される山崎は昨季、磐田で8得点。柳下監督が磐田の指揮官だった時代に頭角を現わしてきた選手だ。本人は今季の目標を「ふた桁得点を目指したい」と話し、「ペナルティエリア周辺で、相手の嫌がるプレーをする」と柳下監督も持ち味を評価している。
鹿島から加入した左SB前野は、昨季途中にドイツ・ホッフェンハイムに移籍したキム・ジンスに代わる役割を期待される。キム・ジンスの移籍後、左SBは固定できなかっただけに、「積極的な攻撃参加が武器です」というアグレッシブなプレーに期待だ。
徳島から移籍の川浪吾郎、新潟U-18出身で国士舘大学から新加入のルーキー平松は、ともに試合出場が目標。川浪は「試合に出て勝利に貢献したい」、平松も「試合で得点を決めたい」と意欲を見せる。
例年、主力の流出が続いていた新潟だが、今季の流出は海外移籍の意向を表明した田中亜土夢のみ。レギュラークラスはほぼ残留した。戦力の大幅ダウンはなく、チーム作りがスムーズになる。「(シーズンの)スタートから良い状態で臨める。亜土夢は攻守のスイッチ役。抜けたのは痛いが、カバーする補強ができたし、若手も育っている」と指揮官は自信を見せた「タイトル」に向けてのリスタートは19日の練習で始まる。
【Jリーグ新体制】J1・J2全40クラブをチェック!
Pos. | No. | 名前 |
GK |
1 | 黒河貴矢 |
21 | 守田達弥 | |
22 | 川浪吾郎 | |
DF |
2 | 大野和成 |
3 | 大井健太郎 | |
4 | 舞行龍ジェームズ | |
5 | 前野貴徳 | |
17 | ソン・ジュフン | |
24 | 川口尚紀 | |
26 | 酒井高聖 | |
27 | 松原 健 | |
MF | 6 | 小林裕紀 |
8 | レオ・シルバ | |
13 | 加藤 大 | |
18 | 成岡 翔 | |
23 | 山本康裕 | |
25 | 小泉 慶 | |
FW |
9 | 山崎亮平 |
10 | ラファエル・シルバ | |
11 | 指宿洋史 | |
14 | 田中達也 | |
19 | 鈴木武蔵 | |
34 | 平松 宗 |