森下新監督は、就任会見で力強く語った。
昨季の優勝チームG大阪とは、勝利数こそ同じであったが、勝点3差がついた。ACL出場権も、総得点1差で逃した。その悔しさは、選手だけでなくサポーターも痛感している。
『Next Stage ~挑戦~』
2015シーズンのスローガンには、その想いが込められている。新体制発表会見の冒頭で竹原社長は、スローガンを発表するとともに、「ようやく世界の輪郭が見えた。でも、まだなにも掴んだわけではない」と語った。
会見では続いて、新体制のメンバーが発表された。新指揮官の森下監督は、練習から一切手を抜かない厳しさに定評がある。コーチ陣には、昨季の途中から指揮を執った吉田前監督に加え、鳥栖がJ1昇格を決めた2010年の主力選手だった木谷と、長くクラブの通訳としてかかわってきたキム・チョンフンが顔を並べる。森下新監督は、「毎日の練習の中から、ピッチで戦える11名を選ぶ」と宣言した。
選手は総勢29名、昨季の主力だった選手はほとんどが残留し、それに即戦力が加わった。新戦力には両SBをこなせる吉田や、局面をひとりで打開できるペク・ソンドンら期待の逸材も揃う。いずれも、森下監督が求める厳しさを体現できる選手たちである。
戦力の内訳は、昨季からのメンバー22名に、他クラブから3名、高大卒の4名が加わり、ポジション別にみるとGK4名、DF6名、MF14名、FW5名という陣容だ。
新体制発表会見同日の午後には、全体練習もスタート。選手は初日から、7対7のゲーム形式など、激しい練習で汗を流している。これまで168試合出場(J1で108試合、J2で60試合)と経験豊富な吉田は、「自分の持てる力をまずは練習で出す。鳥栖のサッカーは自分に合っていると思う」と早くも闘志を漲らせていた。
なお、ユン・ジョンファン前監督時代から開幕前の恒例行事となっていた朝日山登山走について森下監督は、「これまでの良いところは継続していく」とだけ語っている。
取材・文:サカクラゲン(サッカージャーナリスト)
【Jリーグ新体制】J1・J2全40クラブをチェック!
Pos. | No. | 名前 | 生年月日(年齢) |
GK |
1 | 赤星 拓 | 1984.04.21(30) |
12 | 奥田達朗 | 1988.09.20(26) | |
21 | 藤嶋栄介 | 1992.01.31(22) | |
33 | 林 彰洋 | 1987.05.07(27) | |
DF |
3 | 磯崎敬太 | 1980.11.17(34) |
4 | 小林久晃 | 1979.06.20(35) | |
5 | キム・ミンヒョク | 1992.02.27(22) | |
15 | 丹羽竜平 | 1986.01.13(29) | |
23 | 吉田 豊 | 1990.02.17(24) | |
27 | 笹原脩平 | 1996.11.22(18) | |
MF |
6 | 岡本知剛 | 1990.06.29(24) |
8 | 水沼宏太 | 1990.02.22(24) | |
9 | ペク・ソンドン | 1991.08.13(23) | |
10 | キム・ミヌ | 1990.02.25(24) | |
14 | 藤田直之 | 1987.06.22(27) | |
16 | チェ・ソングン | 1991.07.28(23) | |
18 | 清武功暉 | 1991.03.20(23) | |
20 | 菅沼 実 | 1985.05.16(29) | |
24 | 鎌田大地 | 1996.08.05(18) | |
25 | 早坂良太 | 1985.09.19(29) | |
28 | 高橋義希 | 1985.05.14(29) | |
29 | 谷口博之 | 1985.06.27(29) | |
30 | 福田晃斗 | 1992.05.01(22) | |
36 | 菊地直哉 | 1984.11.24(30) | |
FW |
11 | 豊田陽平 | 1985.04.11(29) |
19 | 山崎凌吾 | 1992.09.20(22) | |
22 | 池田 圭 | 1986.10.20(28) | |
26 | 平 秀斗 | 1994.06.25(20) | |
31 | 田村亮介 | 1995.05.08(19) |