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「バルサと合意していた…」貴公子ベッカムが17年前のマドリー電撃移籍の“真相”を告白!

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年02月08日

「売られる噂は聞いていた」

ユナイテッドからマドリーに移籍して世界を驚かせたベッカム。この契約には、水面下で様々な攻防戦があったようだ。 (C) Getty Images

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 今からおよそ17年前。一人の男の移籍が世界に衝撃を与えた。2003年7月、マンチェスター・ユナイテッドで、時代の寵児となっていたデイビッド・ベッカムがレアル・マドリーに移籍したのだ。

 物議を醸した“スパイク事件”をキッカケに、恩師アレックス・ファーガソンと関係に亀裂が生じていたベッカムが、当時、ジネディーヌ・ジダンやルイス・フィーゴ、ロナウド、ラウール・ゴンサレス、ロベルト・カルロスら豪華スターが顔を揃えた“銀河系軍団”の仲間入りを果たしたというニュースは、サッカー史に残るエポックメーキングな話題となった。

“貴公子”ベッカムのブランド力を絶大なものとすることにもなったマドリー移籍。その舞台裏について本人が語った。

 2013年5月に現役引退し、現在はMLSに新規参入するマイアミ・インテルのオーナーを務めている元イングランド代表MFは、英公共放送『BBC』のラジオ番組内で、「ユナイテッドはバルセロナと合意していた」と明かし、こう続けた。

「あの時、僕が売られるかもしれないという噂は(2002-03)シーズンが終わる前から耳にしていた。そんな中でオフを迎えたんだ。そして、僕がビクトリア(妻)とアメリカでバカンスをしていた時だった。友だちの一人が突然電話をしてきて、「おい、デイビッド。Sky Sports(英衛星放送)が、『君がバルサと合意した』と伝えているけど、本当かい?」と聞いてきたんだ」

 友人からの驚きの知らせを聞いたベッカムは、「それは間違ってる! 僕は何も聞いてないぞ」と電話を切り、急ぎロンドンへと向かったという。

「僕はロンドンに戻ってから、すぐに(ファーガソン)監督とピーター・ケニオン(当時のCEO)に「話がしたい」と連絡した。最初、彼らは『ノーだ』と言ってきたから『何が起こっているのかを知る必要性があるんだ!』と頼み込んだよ。そしたら、すでにバルサと合意していると知らされたんだ」

「少しだけ混乱していた」というベッカムは、すぐに代理人へ連絡。すると、「もしも、別の場所に移籍したいなら、マドリードに行こうか」と持ち掛けられ、これを快諾。当時、“銀河系軍団”を完成させるためのラストピースの獲得を模索していたフロレンティーノ・ペレス会長と翌日に会談し、移籍合意に達したのだった。

 もしも、ベッカムがマドリー移籍に踏み切らず、ユナイテッドの意向通りにバルサ加入を決断していたならば、ロナウジーニョやリオネル・メッシ、アンドレス・イニエスタらとの共闘が実現していたかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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