「盟主再興」からは程遠い結果に
苦しむ名門の指揮官から“本音”が漏れた。
現地時間1月24日、3日後に行なわれるFAカップ4回戦のトランメア・ローバーズ戦に向けた記者会見に臨んだマンチェスター・ユナイテッドの指揮官オレ・グンナー・スールシャールは、自身に対する非難についてコメントした。
名将アレックス・ファーガソンが1990年代後半から2000年代初頭に作り上げた英国産のタレントを中心とした攻撃サッカーに立ち返り、「盟主再興」を目指した今シーズンのユナイテッドだったが、首位のリバプールとは33ポイント差をつけられての5位と大きく水を開けられている。
この窮状に、メディアや識者たちからも非難の声が相次ぎ、イギリスのスポーツ専門チャンネル『BT Sports』の解説者を務め、クラブOBのリオ・ファーディナンドからは「『未来への基盤を築いている』と示すものが何もない」と厳しい言葉を投げつけられた。
昨シーズンの途中に就任したスールシャールの手腕を疑う声も小さくなく、一部メディアからは解任論が噴出。マウリシオ・ポチェティーノやマッシミリアーノ・アッレーグリなど、後任候補の名前が紙面を賑わしている。
現地時間1月24日、3日後に行なわれるFAカップ4回戦のトランメア・ローバーズ戦に向けた記者会見に臨んだマンチェスター・ユナイテッドの指揮官オレ・グンナー・スールシャールは、自身に対する非難についてコメントした。
名将アレックス・ファーガソンが1990年代後半から2000年代初頭に作り上げた英国産のタレントを中心とした攻撃サッカーに立ち返り、「盟主再興」を目指した今シーズンのユナイテッドだったが、首位のリバプールとは33ポイント差をつけられての5位と大きく水を開けられている。
この窮状に、メディアや識者たちからも非難の声が相次ぎ、イギリスのスポーツ専門チャンネル『BT Sports』の解説者を務め、クラブOBのリオ・ファーディナンドからは「『未来への基盤を築いている』と示すものが何もない」と厳しい言葉を投げつけられた。
昨シーズンの途中に就任したスールシャールの手腕を疑う声も小さくなく、一部メディアからは解任論が噴出。マウリシオ・ポチェティーノやマッシミリアーノ・アッレーグリなど、後任候補の名前が紙面を賑わしている。
そんな非難の声にスールシャール監督が本音を漏らした。46歳の指揮官は、「チームを立て直すことは簡単な作業じゃない」と切り出し、こう説いた。
「この仕事に就いてからまだ1年足らずだ。だから、やり方を変えて、別のことをするつもりもない。我々には我々のやり方がある。たしかに他のチームもよくやっているが、ユルゲン・クロップだって、今のチームを築くのに4年も費やした。絶えず言ってきたが、私にも時間が欲しい」
“宿敵”リバプールの指揮官を引き合いに出し、チーム改革に向けた時間の必要性を訴えると、さらに次のように続けた。
「常に試合に勝つために基盤を築き、文化を作らなきゃいけない。今の選手たちは自分自身を信じているし、彼らを信頼している」
ユナイテッドはこの現状からいかに脱していくのか。スールシャールに残された「時間」はそう長くはないかもしれない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部