「マジでめちゃくちゃ上手い。ビックリするぐらい凄い」

ご意見番のセルジオ氏(左)が考える“日本人ナンバーワン”は小野(右)。当の小野はセルジオ氏の批評や辛口に対し、「全然言ってください、受け止めます」。写真左/Getty Images、写真右/山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)
2019年の名場面を『サッカーダイジェストWeb』のヒット記事で振り返るこの企画。今回は、”ご意見番”セルジオ越後氏について小野伸二が語った記事をお届けする。セルジオ氏も「最高の日本人選手」と認める小野は何と答えたのか?
記事初掲載:2019年4月30日
――◆――◆――
セルジオ越後氏――言わずと知れた日本サッカー界きってのご意見番である。
歯に衣着せぬ批評は、選手からすれば時に耳が痛いかもしれないが、その“辛口”は鋭く本質を突き、多くのファン・サポーターの耳目を集める。
そんなセルジオ氏は以前、「今まで見てきたなかで最高の日本人選手は?」と問われると、文字通りに“即答”で、ひとりのファンタジスタの名前を挙げた。
「オノだね」
この話を本人に伝えると、小野伸二は懐かしい思い出を紐解いた。
「セルジオさんやラモス(瑠偉)さんに言われると、やっぱり嬉しいですよね。中学1年の時かな、セルジオさん、地元の沼津に来て、サッカー教室を開いてくれたんです。そのお手伝いに行ったことがあるんですよ」
記事初掲載:2019年4月30日
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セルジオ越後氏――言わずと知れた日本サッカー界きってのご意見番である。
歯に衣着せぬ批評は、選手からすれば時に耳が痛いかもしれないが、その“辛口”は鋭く本質を突き、多くのファン・サポーターの耳目を集める。
そんなセルジオ氏は以前、「今まで見てきたなかで最高の日本人選手は?」と問われると、文字通りに“即答”で、ひとりのファンタジスタの名前を挙げた。
「オノだね」
この話を本人に伝えると、小野伸二は懐かしい思い出を紐解いた。
「セルジオさんやラモス(瑠偉)さんに言われると、やっぱり嬉しいですよね。中学1年の時かな、セルジオさん、地元の沼津に来て、サッカー教室を開いてくれたんです。そのお手伝いに行ったことがあるんですよ」
小野はセルジオ氏が実際にプレーする姿を目の当たりにすると……。
「セルジオさんはおそらく覚えてはいらっしゃらないと思いますけど、僕、一緒にサッカーをやらせてもらったんです。もうね、マジでめちゃくちゃ上手かった。なんなんだ、この人はって(笑)」
現在は、誰もが認める“辛口評論家”だ。
「あの批評や辛口は、周りからいろいろと言われたりもしますが、僕からすれば、全然言ってください、受け止めます、という感じです。セルジオさんが言うなら、納得できますよ。だって、半端ない技術ですから。批評や辛口だって、期待の裏返しでもあるはずですから」
セルジオ氏も、“あえて”厳し目のコメントを意識している部分もあるはず。
「そういうイメージになっていますよね。実際はすごく良い人なんですけどね。たぶん、プレーしているセルジオさんの姿を見たことがない人が多いんだと思います。でも僕は知っているので。ホント、ビックリするぐらい凄いんですから(笑)」
現役時代はブラジルでプロとして活躍し、日本でもその卓越したテクニックで観衆をうならせ、引退後は全国各地でサッカー教室を開き、日本サッカーの成長と発展に大きく貢献。そんなセルジオ氏を、小野は心の底からリスペクトしているのだ。
※本記事は、サッカーダイジェスト5月9日号(4月25日発売)掲載の記事から一部抜粋・加筆修正したもの。
取材・構成●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
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