【高校選手権】立正大淞南 2-0 尚志|守備陣が踏ん張り、完封勝利でベスト8へ

カテゴリ:高校・ユース・その他

小林健志

2015年01月03日

「凡ミスも全くなく集中していた」

南監督も称えた守備陣の奮闘と効果的な得点で立正大淞南は尚志に快勝。ベスト8に駒を進めた。 (C) Getty Images

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 立ち上がりから激しい1対1のぶつかり合いが何度も見られた好勝負は、効果的に得点を挙げた立正大淞南が2−0で尚志に勝利し、ベスト8へ駒を進めた。
 
 前半は双方守備陣が踏ん張って我慢の展開。ただ次第に「スピードとパワーのある攻撃に穴が空く場面があった」と尚志の仲村浩二監督が振り返ったとおり、立正大淞南の攻撃の勢いに押し込まれる場面が多くなった。そして前半32分、立正大淞南はDF平田健人が「こぼれてきたボールを思い切り振ろうと思った」と自身で振り返ったミドルシュートがゴールネットを突き刺した。
 
 尚志のGK新明武大も「シュートが来るのは分かっていたが、コースがよくて対応しきれなかった」と脱帽するスーパーゴールで、立正大淞南が前半を1−0とリードして折り返した。
 
 後半立ち上がり、両チームとも選手を2人入れ替えた。選手交代が当たったのは立正大淞南。後半12分、MF平山翔からゴール左でパスを受けた途中出場のMF高田雅貴がゴール右隅にシュートを決め、貴重な追加点を挙げた。
 
 尚志も左内転筋を負傷していたFW林純平が後半頭から途中出場。後半19分にはDF松葉知己のクロスから惜しいシュートを放つなど決定機を作ったものの万全とは言えず、仲村監督も「いつもより走れなかった」と林の状態を惜しんだ。
 
 立正大淞南は守備範囲が広いGK妻鹿寛史や、山本弥彦と饗庭瑞生の両CBが安定したプレーを見せて尚志の反撃を防いだ。立正大淞南の南健司監督も「最終ラインがよくはじき返してくれた。凡ミスも全くなく集中していた」と健闘を称えた守備陣の踏ん張りがあって、2-0の快勝を収めた。
 
 一方の尚志は、決定機は作れていただけにエースストライカー林の負傷が響いた。「怪我をしていても大事な試合で点を取らなければダメ」と自分を戒めた林。新潟医療福祉大進学予定の大型ストライカーは、4年後のプロ入りも見据えさらなる成長を誓った。
 
文:小林健志(フリーライター)
 
■試合の結果
立正大淞南 2-0 尚志
得点者/立=平田(前半32分)、高田(後半12分)
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