君垣の奮闘は、定本にいい刺激を。
定本佳樹と君垣隆義。
この2人は今年の米子北を象徴するホットラインだ。ともに左利きで、スピードと決定力がウリの定本と君垣は、堅守速攻を武器とするチームにおいて、欠かせないピースとなっている。この2人がスピーディーにゴールに向かえるかどうかが、米子北の調子のバロメーターだ。
初戦の昌平戦、地元の大声援を受けて戦う昌平に対し、米子北はアウェー状態だったが、カウンターから君垣が抜け出し、PKを獲得。このPKを君垣が決めて1-0の勝利を掴んだ。
実はチームがPKを獲得した時、蹴るのはいつも定本だった。しかし、君垣は「俺が蹴る」と主張したという。
「気持ちが強くなったというか、そういう気持ちを持って、PKを決めてくれたことで、彼も乗ったと思う」と城市徳之監督が語ったように、中京大中京との2回戦でも、彼は大きく躍動した。
前半13分に先制を許すが、直後の18分、左サイドを駆け上がった君垣が放ったクロスが、そのままGKの頭上を破り、ゴールに吸い込まれた。狙ったわけではないかもしれないが、「ああいう形だったけど、それも彼の積極性が生み出したもの」(城市監督)であった。
そして、君垣の奮闘は、エース定本にいい刺激を与えた。前半40分、定本はドリブルで仕掛けると、相手の守備陣形をよく見て、鮮やかなシュートを突き刺し、逆転ゴールを挙げた。
後半に入っても、君垣と定本は果敢にゴールを目指した。「君垣に二度もビッグチャンスが来て、もしそれを決めていたら、もっと伸びていただろうな」と城市監督は笑うが、2人のキーマンがゴールを決めて勝ったのは、チームにとって非常に大きな意味を持つことであった。
次の相手は星稜。今年のインターハイ2回戦で激突し、1-5で敗れた相手だ。しかも、星稜の河崎護監督は城市監督の大阪体育大の先輩である。
「星稜戦はリベンジの一戦。河崎監督が不在(交通事故で負傷)なのは心が痛いが、だからといって手を抜いてはいけない。ガチンコで戦う。河崎監督もそれを望んでいるはず」
と城市監督が語ったように、調子を上げてきたホットラインを武器に、全身全霊で臨む覚悟だ。
夏のリベンジへ。すべては君垣と定本のホットラインに懸かっている。
■試合の結果
米子北 2-1 中京大中京
得点者/米=君垣(前半18分)、定本(前半40分)
中=木村(前半13分)
【高校選手権photo】1月2日|2回戦
この2人は今年の米子北を象徴するホットラインだ。ともに左利きで、スピードと決定力がウリの定本と君垣は、堅守速攻を武器とするチームにおいて、欠かせないピースとなっている。この2人がスピーディーにゴールに向かえるかどうかが、米子北の調子のバロメーターだ。
初戦の昌平戦、地元の大声援を受けて戦う昌平に対し、米子北はアウェー状態だったが、カウンターから君垣が抜け出し、PKを獲得。このPKを君垣が決めて1-0の勝利を掴んだ。
実はチームがPKを獲得した時、蹴るのはいつも定本だった。しかし、君垣は「俺が蹴る」と主張したという。
「気持ちが強くなったというか、そういう気持ちを持って、PKを決めてくれたことで、彼も乗ったと思う」と城市徳之監督が語ったように、中京大中京との2回戦でも、彼は大きく躍動した。
前半13分に先制を許すが、直後の18分、左サイドを駆け上がった君垣が放ったクロスが、そのままGKの頭上を破り、ゴールに吸い込まれた。狙ったわけではないかもしれないが、「ああいう形だったけど、それも彼の積極性が生み出したもの」(城市監督)であった。
そして、君垣の奮闘は、エース定本にいい刺激を与えた。前半40分、定本はドリブルで仕掛けると、相手の守備陣形をよく見て、鮮やかなシュートを突き刺し、逆転ゴールを挙げた。
後半に入っても、君垣と定本は果敢にゴールを目指した。「君垣に二度もビッグチャンスが来て、もしそれを決めていたら、もっと伸びていただろうな」と城市監督は笑うが、2人のキーマンがゴールを決めて勝ったのは、チームにとって非常に大きな意味を持つことであった。
次の相手は星稜。今年のインターハイ2回戦で激突し、1-5で敗れた相手だ。しかも、星稜の河崎護監督は城市監督の大阪体育大の先輩である。
「星稜戦はリベンジの一戦。河崎監督が不在(交通事故で負傷)なのは心が痛いが、だからといって手を抜いてはいけない。ガチンコで戦う。河崎監督もそれを望んでいるはず」
と城市監督が語ったように、調子を上げてきたホットラインを武器に、全身全霊で臨む覚悟だ。
夏のリベンジへ。すべては君垣と定本のホットラインに懸かっている。
■試合の結果
米子北 2-1 中京大中京
得点者/米=君垣(前半18分)、定本(前半40分)
中=木村(前半13分)
【高校選手権photo】1月2日|2回戦