JリーグYBCルヴァンカップは10月26日、決勝の北海道コンサドーレ札幌対川崎フロンターレが行なわれている。試合は２-２のまま延長戦に突入している。

　ともに初優勝を目指す大一番は、序盤から初の決勝となる札幌が積極的な試合運びを見せる。開始10分には右サイドの白井康介からのクロスを菅大輝がダイレクトで右足を一閃。シュートはクロスバーを直撃するも、GK新井章太に当たってそのままゴールに吸い込まれた。札幌が東京五輪世代のU-22日本代表、菅のゴールで先制した。

　一方の川崎も徐々にボール支配を高め、19分には左サイドでボールを受けた阿部浩之からのクロスにレアンドロ・ダミアンが右足で合わせるも、右ポストを直撃。さらに43分にも脇坂泰斗のヘディングシュートが右ポストを叩きゴールならず。

　しかし、前半アディショナルタイム、川崎はCKからのこぼれ球を阿部が左足で叩き込み、ついに同点に追いつく。前半は１-１で終了した。

　迎えた後半も川崎ペースで推移。ボランチの大島僚太、右サイドの家長昭博を中心に持ち前のパスワークが冴えを見せていく。57分には家長のクロスに阿部がファーサイドで折り返し、中央で待ち構えた脇坂が決定的なシュートを放つ。だが、これは枠を捉え切れず。直後の58分にも脇坂がワンタッチボレーを放ったが、クロスバーの上を通過。勝ち越しゴールには至らない。

　劣勢の札幌は58分にジェイに代えてアンデルソン・ロペスを投入。一方の川崎は64分、脇坂に代えて中村憲剛を投入する。

　試合は互いに譲らず、終盤へ突入。川崎は84分、CKの流れから谷口彰悟が決定的なヘディングシュート。しかし、札幌GKのク・ソンユンがビッグセーブでこれを凌ぐ。一方の札幌も87分、流れるようなパスワークから鈴木武蔵が抜け出しGKと１対１になりかかるが、タッチが大きくなってしまいチャンスを逸してしまう。

　すると88分、川崎は大島からのスルーパスに抜け出した途中出場の小林悠がワントラップから落ち着いて流し込み、ネットを揺らす。川崎が勝ち越しに成功する。しかし札幌も土壇場の後半アディショナルタイム、CKから深井一希がヘディングシュートをねじ込み、同点に追いつく。試合は２-２で延長戦に突入した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部