今夏の移籍市場で多くの注目を集めたのが、ネイマールの去就だった。

　本人はパリ・サンジェルマンから愛着のあるバルセロナへの復帰を望み、バルサ側も、ジャン＝クレア・トディボ、イバン・ラキティッチ、ウスマンヌ・デンベレらをディールに含めたオファーを出したとも報じられた。

　しかし、「適切なオファーが届けば放出も辞さない」としていたパリSGを満足させるそれは届かず。最終的にセレソンの至宝は、“花の都”に留まることとなった。

　そんなネイマールの移籍騒動に関して、バルサの絶対的エースであるリオネル・メッシが、改めて自身の考えを語った。

　現地時間10月18日に公開されたアルゼンチンのラジオ局『Metro 95.1』の番組でメッシは、ネイマールのバルサ復帰に関してコメントを求められると、次のように回答している。

「僕らはチームの中でしばしばネイマールについて話し合ったよ。ただ、（復帰は）簡単なことじゃないよ。第一に彼を連れ戻すのが難しいこと、そして、第二に彼の出て行き方に理由がある。そのせいでクラブの中には彼が戻ってくることを望まない人間がいるのは確かだ」

　さらにメッシはブラジル代表FWの実力を認めたうえで、こう話した。

「単純にスポーツの部分だけを見れば、ネイマールは世界最高の選手の一人だ。それは間違いない。でも、その他の側面から見て、彼の復帰に反対的な声があるのも理解しなくちゃいけない。本当に複雑なことだよ」

　2014年の夏から2017年の夏までルイス・スアレスを含めた「MSN」という史上最強のトリデンテを組んでいたメッシとネイマール。二人の再共演を望むファンの声は小さくないが、はたしてセレソンの大エースがもう一度、ブラウグラーナ（青とえんじ）のユニホームに袖を通す日は訪れるのだろうか――。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部